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早川書房の愚行 [本]

フラッシュフォワード (ハヤカワ文庫 SF ソ 1-12) (ハヤカワ文庫SF)
R.J.ソウヤー著「フラッシュフォワード」,ハヤカワ文庫版。
トール・サイズ版なので注意。

またまた悪い癖が出て,今観ているドラマの原作本を買ってしまった。「フラッシュフォワード」である。先日書いたように,USでは第1シーズンで打ち切りになってしまったので,ドラマの結末に不安を感じたというのが主な言い訳だ。Amazon.co.jpのレビューに,原作とはだいぶ違うと書かれていたので,別物として読めばよいかと思ったのもある。

Amazon.co.jpで文庫本を購入すると,街の書店でのように,紙のカバーをつけてくれない。でも私は,書店でもカバーを断る人なので,問題はない。読むときは,以前Amazonでもらったか購入した布の文庫用ブック・カバーをかけるのである。今回もいつものように,ブック・カバーの袖の部分に表紙を差し込もうとしたら,うまく入らない。そんなはずは...と思い,冷静にサイズを比べてみると,微妙に文庫の高さが高いようだ。こりゃおかしいと思って,別の文庫本と並べてみたら,やっぱり5mmほど背が高い。なんだこりゃ。調べてみると,去年の春くらいから,ハヤカワ文庫では,文庫本のサイズを一斉に切り替えたらしい。なんでそんな勝手なことを。なんでも読みやすくするために文字を大きくしていたらしいのだが,そのせいで文庫のページ数が増加して困っていたらしい。そこで,文庫のサイズを大きくするという対策に踏み切ったのだそうだ。

しかし,せっかくこれまで各社統一が取れていたものを,勝手に破るとは。「文庫」といったらA6サイズであるべきだ。規格の大切さというものを知らないのだろうか。ブック・カバーのみならず,棚や収納などにもさまざまな影響があるはずだ。しかも,カバーをめくってみないと,サイズが違う(「トール・サイズ」と呼んでるらしい)ことがどこにも書いてない。Amazonでも特に告知していないので,通常の文庫だと思って買ってしまう人も多いだろう。書店で手に取ったとしても,普通は同じシリーズの文庫をまとめておいてあるので,気が付かないのではないだろうか。まったく迷惑千万だ。サイズを変えるのであれば,もはや「文庫」を名乗るべきではない。ある意味詐欺的な所業である。高さを5mm増やしたくらいで,どの程度ページ数削減に効果があったのか知らないが,本文上下の余白を削って対処できなかったのだろうか。今だって5mmくらい余裕で削れそうだが。

いっそのこと,新書サイズにしてしまえば,よりページ数削減効果も高かっただろうに。海外のペーパーバックと同じようなものだと考えれば(実際,新書用のブック・カバーなら,ペーパーバックにも対応できる),特に違和感もないだろう。そうはせずに,中途半端な5mm程度の高さ増で済ませたのは,社内の都合と考えざるを得ない。そう考えると,余計に腹が立つ。

ハヤカワ文庫なんて滅多に買わないが,今後は出来るだけ買わないで済ませようと思う。しかし,1冊だけぴょこっ出っ張ってしまっているのが,書棚に並べたときに著しく美観を損ねていて気分が悪い。ブックオフにある例の機械で,上下を5mm削るサービスをやってくれないだろうか。


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今流行りのカズオイシグロの本を借りましたがそれも早川でブックカバー入りませんでした笑 困りますよね[わーい(嬉しい顔)][あせあせ(飛び散る汗)]
by お名前(必須) (2017-10-15 23:10) 

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