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「ビブリア古書堂...」の新刊は乱歩 [本]

ビブリア古書堂の事件手帖4 ~栞子さんと二つの顔~ (メディアワークス文庫)
三上延著「ビブリア古書堂の事件手帖4」。

昨日発売されたばかりの,「ビブリア古書堂の事件手帖」第4巻を読了。

Twitterにも書いたが,2/21の午前にはhontoで購入可能になっており,すぐに注文したところ,午後には発送。配送はクロネコヤマトで,時間指定はできないのだが,たまたま翌日午前に時間指定してあった荷物があり,それが9時前に到着。hontoの荷物も同時に届いた。そんな訳で,まだ近所の書店が開店する前には既に手元に。お陰で,往きの電車の中から読むことが出来た。約320ページあるので,往復では8割弱までしか読み進められず,続きを家で読むはずだったが,食事中に酒を過ごしてコロッと寝てしまい,朝になって読み切った。酒のせいで,休日だというのに早寝早起きとは,健康的なのかどうなのか。

先日3巻まで一気読みしてしまって,続きを楽しみに待っていた訳だが,その期待を裏切らず,今作もとても面白かった。本にまつわるライトなミステリーなので,気分も軽快に読むことができるし,先が気になるのでどんどん読めてしまう。せっかく楽しみにしていたのに,終わりが近付くのが残念なほど。本筋の謎解きもさることながら,メイン・キャストのプライベートなストーリーも徐々に進展して,そちらの興味も尽きない。またまた気になるところで切れてしまったが,次作は年末くらいまでに出るのだろうか。早くも待ち遠しい。小説で,こんなに続きが楽しみなのは,ブライアン・フリーマントルのチャーリー・マフィン・シリーズと小野不由美の「十二国記」くらいのものである。そのどちらも,夏くらいには新作が出ることになっているが。

ところで,本作では各話のタイトルが,鍵となる実在の本の書名になっているのだが,この第4巻では全編が「江戸川乱歩」の作品となっている。偶然にも,乱歩の初期短編などを最近読んでいたので,作中で紹介される作品や,乱歩にまつわるエピソードがとても興味深かった。子供の頃に夢中になって読んで,乱歩をよく知っているような気がしているが,実際のことは意外に知らない人が多い,というようなことが書かれていたが,自分もつい最近同じような感想を持ったばかりだった。これを読んで,また未読あるいは未再読の乱歩作品を読んでみたくなった。この本の魅力は,こうして読書の楽しみが拡がっていくところにもある。

私は鎌倉生まれでも鎌倉在住でもないが,八幡宮近くの小中学校に通っていたので,鎌倉は身近な土地だ。だから,随所にちりばめられている鎌倉の風景描写を見ると,その光景が写真のように鮮明に目に浮かぶし,懐かしいことを様々に思い出したりするのも楽しい。そんなところも,私がこの作品を好む理由と言えよう。


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