powercfgのショートカットで電源オプションを切り替える [ソフトウェア/PC関係]
昨日の「電源オプション」の話の続き。
で,次善の策とは何かというと,このブログで以前も登場した(はず)"powercfg"コマンドである。様々な機能を持つコマンドだが,コマンド・プロンプトで
powercfg -SETACTIVE <SCHEME_GUID>
を実行すると,SCHEME_GUIDで指定した電源スキームに変更することが出来る。SCHEME_GUIDは,電源スキームを識別する16バイトの値だ。因みにGUIDとは"Global Unique IDentifier"のことで,世界中のあらゆるものを一意に識別するためのIDである。と言ったって,所詮有限の値なのだが,エクサにエクサをかけてもまだ足りないのだから,当分は大丈夫なのかもしれない。
それはさておき,そのSCHEME_GUIDをどうやって知るのかというと,これまたpowercfgコマンドで,
powercfg -LIST
を実行すると一覧が表示される。
>powercfg -LIST 既存の電源設定 (* アクティブ) ----------------------------------- 電源設定の GUID: 381b4222-f694-41f0-9685-ff5bb260df2e (バランス) * 電源設定の GUID: 8c5e7fda-e8bf-4a96-9a85-a6e23a8c635c (高パフォーマンス) 電源設定の GUID: a1841308-3541-4fab-bc81-f71556f20b4a (省電力)
因みに,この3つのGUIDは,ユーザーや環境によらず同じらしい。ただ,いずれにしてもハイフンも含めて36文字もの引数を指定するのは面倒なので,別名(エイリアス)を指定できる場合がある。これは
powercfg -ALIASES
を実行すると対応が一覧される。これと,スキームのGUIDを見比べるてみると,デフォルトの電源スキームは,
電源スキームの名前 | 別名 |
---|---|
バランス | SCHEME_BALANCED |
高パフォーマンス | SCHEME_MIN |
省電力 | SCHEME_MAX |
のように対応しているらしい。この別名は,SETACTIVEオプションに与える,SCHEME_GUIDの代わりに指定することが出来る。
これらを使ってどうするかというと,デスクトップにpowercfg.exeのショートカットを作るのである。私の場合は,高パフォーマンスと省電力スキームとを切り替えられれば良いので,ショートカットを2つ作り,それぞれのプロパティのリンク先を,
powercfg -SETACTIVE SCHEME_MIN powercfg -SETACTIVE SCHEME_MAX
に変更した。以前紹介したREQUESTSオプションの実行には管理者権限が必要だったが,SETACTIVEオプションには必要ないので,ショートカットをダブル・クリックするだけで,電源オプションを切り替えることが出来る。あるいは,タスク・バーにデスクトップ・ツールバーを表示するようにすれば,そこから選択することも出来る。こうすると,タスク・トレイにアイコンが表示されている時と,あまり変わらない操作感を実現できる。これだけでは現在どちらが選ばれているかは分からないが,実用上は問題ないと言っていいだろう。
そんな訳で,これでしばらく運用してみようと思う。
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