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照明スイッチを再生 [電子工作]

コスモシリーズワイド21 埋込スイッチB(片切),「WT5001」。結構メジャーなパーツらしく,ホーム・センターでもちゃんと売っていた。

一昨日の記事を書いた後,やっぱり気になって,「Panasonic 照明 スイッチ 部品」でググってみたところ,意外にもいろいろとヒットした。検索結果のトップに来たサイトへ行ってみると,スイッチのカバーを外した時に見えた,スイッチ本体とそっくりの部品が。なあ~んだ。普通に売ってるじゃん。「埋め込みスイッチWT5001」っていうのがそれっぽい。定価はわずか200円である。こういう基本部品って,意外とモデル・チェンジとかしないのか知らん。うちなんて,もう10年くらいになるのにね。

型番が分かればこっちのもの。すぐに,Panasonicの商品説明ページに辿り着いた。組み合わせて使うスイッチ・プレート(埋め込みスイッチに被せるカバーやフレームなどのことらしい)を見ても,同じものに間違いなさそう。こいつを買えば,自力で修理できるという訳だ。

調べてみると,通販でもたくさんの店で扱っているのは分かったのだが,問題は送料である。5千円とか1万円とかまとめて買えば,送料が無料になるところも多いのだが,定価200円のもの1つだけとなると,最低でも500円くらいは送料が掛かる。これはちょっと釈然としない。Amazon.co.jpでも,マーケット・プレイスで「増高電機株式会社」というところが出品しているのだが,「Amazon.co.jpが発送」ということで送料無料になっているのに,価格が395円。定価200円のものを395円で売ろうって根性が気に入らない。ただ,この増高電機株式会社は楽天にも出店していて,そちらでは 同じものを135円で販売している。これって恐らく,Amazon発送扱いにすると,Amazonにいくらか取られるんで,その分を上乗せしているんだろう。送料200円だと思えば安いものだが,それならそう書いておいてくれた方がすっきりするよねぇ。

そのままAmazonで注文する手もあったのだが,これだけあちこちで扱っているようなものなら,近所のホーム・センターにもあるかも知れない。で,早速行ってみたところ,あったあった。ちゃんと売ってた。190円と割引率は低いが,送料がいらないので最安ということになる。よかった。これで直せる。

さて,新品の埋め込みスイッチを買ってきたのだが,古いものをこれと交換する訳にはいかない。自宅とはいえ,家の中の配線を弄るには,電気工事士 第二種の資格が必要なはずだからだ。壊れているのは,水色の部分の裏にある板バネで,配線とは全く関係ない部分。なので,その部分だけを交換するなら問題はない。

まず,作業がしやすいように,押しボタンの周りのフレームをパチパチと外し,押しボタンの右の端を手前に引っ張って,引っ掛かっているツメを外す。左側の蝶番になっているところは,押し込んで嵌めてあるので,手前にクキクキやりながら引っ張って抜く。そうすると,埋め込みスイッチが現れる。

これが最初の状態。スイッチの周りを囲むフレームは,側面に手をかけて引っ張ると簡単に外れる。その後,スイッチのカバーを外す。 埋込スイッチが露出した状態。水色部分がプッシュ・スイッチになっている。この中の板バネが折れているので,交換するために,水色の部分を外す。

次は,この埋め込みスイッチの水色の部分を外す。左右にツメがあって引っ掛かっているので,左右の隙間にマイナスの精密ドライバーなどを差し込んで,引っ張り出すようにすれば良いだろう。

水色のパーツを取り外したところ。 取り外した,水色のパーツの裏側と,折れた板バネ。

あとは,同じようにして,買ってきたWT5001から水色のパーツを外し,「UP」と書かれた矢印が上を向く方向で,壁のスイッチに嵌め込む。スイッチのカバーとフレームを取り付ければ終了。元通り,ちゃんとオン/オフできるようになった。めでたし。

そんな訳で,例のオレンジのやつは,早くもお役ご免。パーツがこんなに簡単に手に入るものなら,さっさと調べて直せばよかった。オレンジのやつは,これから何に使おうかな。

それはともかく,ホーム・センターとかで配線部品とかが並んでるのを見ると,何かいろいろやってみたくなるんだよね。ひとつ電気工事士の資格でも取ろうかな。でも,受験手数料が9300円だって。落ちたら勿体ないから,ちゃんと勉強して受けないと...なんて考え出すと,なかなか先に進まない。技能試験があるのも不安材料だし。こうして,いつものようにほとぼりが冷めて行ってしまうのであった...。


ワイヤー・クリーナー [電子工作]

こて先クリーナー 599B-01
白光のこて先ワイヤー・クリーナー

ハンダごてのこて先は,買った時についてる,先端が円錐形になっているものをずっと使ってきた。ただ,最近どこかのサイトで,円柱を斜めに切り落とした形のもの(かぐや姫の竹みたいなやつ)が使いやすい,と書いてあるのを読んだので,試しに買ってみることにした。円錐形だと,部品のリードなどに点で接触するが,この形だと線で接触するので,熱の伝わり方を調整しやすいらしい。しかし,Amazon.co.jpで,替えのこて先まで売ってるとは知らなかった。gootのPX-60RT-2Cが644円。千石電商より100円くらい高いけど,これ1つでも送料無料だからねぇ。Amazonで買えると,ホントに便利。

早速試してみたのだが...特にハンダ付けしやすいということもないような。余り変わらないかな,という感じ。ところが,しばらくするとおかしなことに。ハンダがこて先に載らなくなったのだ。というより寧ろ,はじいているみたい。めちゃくちゃハンダ付けしにくい。何だろうこれは...と考えていて,ふと,これがいわゆるこて先の酸化ってやつ? ってことに思い至った。それにしたって,使い始めて1時間くらいでこんなになっちゃうものなんだろうか。

仕方ないので,こて先を冷やしてから,家にあった1000番の紙やすりでこすってみると,黒っぽい膜が取れて,ぴかぴかの金属面が現れた。再度電源を入れて,ハンダを載せてみると,今度ははじかない。やっぱりそうか。

こて先は常にハンダでメッキしておくこと,っていうのは知っていたのだが,まさかこんなに早く酸化するとは想像もしていなかった。元々付いてきたこて先と,特に違う扱い方はしていないのだけど。メッキするのはよいのだが,そのままにしておくと,多分フラックスが焦げて黒くなってしまうので,頻繁に水を含んだスポンジのこて先クリーナーで拭き取っていた。どうもこれがよくないらしい。しかも,新しいこて先は,先端が平面になっているため,綺麗にハンダが取れてしまう。これと,水分のせいもあって,酸化が加速したようだ。

さらに調べてみると使っていたハンダも酸化に影響があるらしい。最近は,鉛が有害だということから,鉛を含まないハンダ,いわゆる「無鉛ハンダ」を使うケースが増えている。私の手元にあるのも無鉛ハンダだ。しかし,無鉛ハンダは,鉛入りと比べて,こて先が酸化しやすくなるそうなのである。鉛入りハンダの鉛が酸化を緩和したり,無鉛ハンダの方が融点が高いことなどが理由のようだ。

さてどうしたものか。使い終わった後は,紙やすりで酸化膜をこすり落とせばよいかも知れないが,使っている最中に酸化してハンダ付けできなくなるのではどうにもならない。何かよい手はないかと,共立エレショップのハンダごて関係の商品をつらつら眺めていたら,「ワイヤークリーナ」なるものを発見。幅1mmほどのテープ状の金属のワイヤが,くるくると丸まって,まるで金属たわしのようになっていて,それでこて先のハンダなどをこそぎ落とすらしい。水を使わないので,酸化しにくく,かつこて先の温度低下も防げるほか,ワイヤにフラックスが付いていて,それがまた酸化を防止する。これは素晴らしい,ということで即購入。ついでに,酸化したこて先を再生(?)する,「Tipリフレッサー」もついでに買ってみた。気になる効果のほどは...と続けたいところだが,このところハンダ付けの機会がないため,残念ながら未だ試せていない。

ところで,このワイヤークリーナの箱の裏に,次のような注意書きがしてあった。「フラックスを使用していますので,台所用品として使用しないでください。」 いくら,金属たわしに似てるからって,まさか...ねぇ。


PHコネクタ [電子工作]

上の基板付きのがJPEGカラー・カメラ。5極のPHコネクタがぴったり嵌まっているのが分かる。右のはハウジングの裏側,下はコンタクト・ピン10本セット。

思うところあって,Arduinoにカメラを繋ぎたい。しかし,出来合いのカメラ・シールドなんてものはなさげ。その代わり,スイッチサイエンスで,「LinkSpriteシリアル接続JPEGカラーカメラ」なるものを売っている。Arduinoで使うためのライブラリも用意されているみたい。

早速買ってみたのは良いのだが,そのままでは接続しづらい。スイッチサイエンスのHP曰く,JSTの「5極 XHコネクタ ベース付きポスト」相当のコネクタが取り付けられているそうなので,これに対応するコネクタが欲しいところだ。なるほど,これもXHコネクタか。最近何種類か買っておいたのだが,さすがに5極なんてストックしてない。まぁ他に買うもののあるし,ということで共立エレショップにて注文。

荷物が届いて,早速コネクタを宛がってみると,ほらこんなにピッタリ...嵌まらない!? っていうか,そもそもピンのピッチが合ってない。カメラに付いてるコネクタは2mmピッチのようだ。ありゃりゃ。スイッチサイエンスのページに書いてあることを鵜呑みにして,確認を怠ってしまった。迂闊。手元にある2ピンのXHコネクタをちょっと合わせてみれば,ピッチ違いくらいはすぐ分かったことなのに。

高いものではないので,間違って買ってしまったことのショックは少ないが,すぐにも繋げて実験してみる気満々だっただけに,当てが外れてがっかり。それにしても,じゃぁこのコネクタの正体は何?

そこでお得意のJSTのコネクタ・カタログだ。調べてみると,そもそもXHコネクタに2mmピッチの設定がない。逆に,2mmピッチのコネクタはどのくらいあるかというと,8種類載っている。最初のコネクタからチェックし始めたところ,まさにその最初のものがビンゴ。「PHコネクタ」。ベース付きポストの形状や各部のサイズは,カタログのPHコネクタのものとぴったり一致。これで間違いなさそうだ。PHコネクタなら,共立エレショップでも取り扱っている。コンタクト・ピンともどもすぐに注文して,届いたコネクタを嵌めてみると,今度はぴったり。やっぱりな~。

という訳で,このJPEGカラー・カメラを購入する人はご注意あれ。ロットによって違いがあるかも知れないので,実物を見て,形状やサイズをカタログで確認してから,対応するコネクタを購入するのが賢明だろう。

スイッチサイエンスにも,「XHじゃなくてPH」ってコメントを送ったんだけど,未だ反映されてない。別にクレーム付けた訳でもないんだけど,嫌われちゃったんだろうか。


Japaninoの電池コネクタ [電子工作]

写真のほぼ中央にある,ナイロン製の2ピン・コネクタが,電池パックを接続するコネクタ。こいつは一体何という名前なのか。

学研・大人の科学の付録として発売されたArduino互換機,Japaninoは,電池駆動になっていて,電池パックも付属している。これは,AC電源が取れないようなところで使うには便利なのだが,先日の「PCのスイッチを自動でオンにする装置」のような用途には不向きだ。そこで,電池パック接続用のコネクタに,ACアダプタを繋げるための変換ケーブルを作りたい。このとき問題になるのは,このJapanino上のコネクタの名称である。QIコネクタの時もそうだったが,名前が分からなければ,これに嵌まるコネクタを探しようがない。

そんな折,スイッチサイエンスの商品をつらつら見ていたら,「2.1mm標準DCジャック~JST型2ピンコネクタ変換ケーブル」なるものを発見。これがJapaninoに刺さるかどうかは不明だが,そうではなくて,これに使われている「JST型2ピンコネクタ」というのがポイント。写真を見ると,Japaninoのコネクタに似た白いコネクタ。これって,JST型っていうの? JSTというのは,「日本圧着端子製造株式会社」のことらしい。なんか,こういうコネクタを専門に作っている会社っぽい。

JST型っていう呼び方は,スイッチサイエンスが勝手に呼んでるだけらしいのだが,JSTという会社は確かに存在する。で,そこのホームページに行ってみると,コネクタカタログという電子カタログが置いてあった。これは凄い。なんと900ページ以上もの分厚いカタログで,そこに様々なコネクタがぎっしり掲載されているのだ。見たことのあるコネクタもたくさん。これを探せば,見つからないものなんてないのでは? と思ってしまうほど。

購入したXHコネクタ。左がJapaninoに接続するメス・コネクタのハウジング。右はついでに買った,ベース付きポスト。Japaninoに付いているのとは微妙にカットされている部分の形状が違うが,ほぼ同一。JSTのものには,ちゃんとJSTのロゴが入っている。

早速,件のコネクタの捜索を開始した。そして,100ページも行かないうちに,それらしきものを見つけた。XHコネクタ。形状もサイズもほぼ同一。ピンのピッチも2.54mmでOK。そういえば,XHって,共立エレショップで見かけたことがあるような...と思ったら,ちゃんと売ってた。XHの2ピンのハウジングが10円,コンタクト・ピンが10本セットで52円。で届いたのが写真のコネクタ。コンタクト・ピンはまだ付けてないけど,ぴったり嵌まる。素晴らしい!

今まで,この手のナイロン製のコネクタって,どうやって買えばいいのか,いつも困ってたのだけど,JSTのカタログは強い味方になりそうだ。そうでなくても,この手のカタログって,見てるだけで楽しいんだよね。邪魔かも知れないけど,紙のカタログも欲しいような。でも,この会社では基本的に紙のカタログはやめて,Webの電子カタログに移行したみたい。まぁ確かにコストもかかるし,情報はすぐ古くなるしね。ここの電子カタログは,Flash使ってて,結構使い勝手もいい。特に「自動めくり」は秀逸。ちょっと遅めだけど,紙みたいに,ぱらぱらめくって探す感じが出てて,とても便利。これなら電子カタログでもいいかな。


ArduinoのLCDライブラリを使う [電子工作]

ブレッドボードを使って,LCDモジュールSC1602BSLBをArduino Unoに接続したところ。信号線が多いのでごちゃごちゃしてしまっているが,配線そのものは単純。バックライトも点灯させている。

先日作ったソケットに,共立エレショップで買ったキャラクタLCDモジュールSC1602BSLBを挿し,Arduino Unoに繋げてみた。

Arduinoとの配線はここに書いてあるまま,LCDモジュールのピン配置はこのドキュメントを参照。SC1602BSLBはバックライト付きなので,点灯させるために基板の反対側に5Vを繋いでいる。写真の緑のミノムシ・クリップ側が+で,黄色が-だ。バックライトはLEDなので,緑がアノード,黄色がカソードということになる。ドキュメントには書いていないのだが,電流制限抵抗が実装済みという情報をどこかで見たので,直接繋いでみた。ヘッダ・ピン側の3番ピンはコントラスト調整用で,0~5Vの値によって,文字の濃淡が変わる(はず)。半固定抵抗がなかったので,取り敢えず0Vにしてある。

プログラムの方は,ArduinoのIDEにライブラリが含まれているので,それを利用すれば極めて簡単。写真は,次のプログラムを実行したところだ。

#include <LiquidCrystal.h>

LiquidCrystal lcd(12, 11, 10, 5, 4, 3, 2);

byte heart1[8] = {
  B00110,
  B01111,
  B11111,
  B11111,
  B01111,
  B00011,
  B00001,
};

byte heart2[8] = {
  B01100,
  B11110,
  B11111,
  B11111,
  B11110,
  B11000,
  B10000,
};

void setup() {
  lcd.createChar(0, heart1);
  lcd.createChar(1, heart2);
  lcd.begin(16,2);
  lcd.print("Hello, world!");
  lcd.setCursor(5,1);
  lcd.print("by Hiro");
  lcd.write(0);
  lcd.write(1);
}

void loop() {
}

しかし,こんな簡単に文字が表示できてしまうなんて,なんと手軽なことか。ハードウェアを制御している実感が湧かないという意味ではちょっと残念だが,ハード初心者には取っ掛かりやすいといえよう。

ユーザー定義文字が8文字使えるので,2文字使ってハート・マークにしようとしたところ,文字の表示エリアが接していないため,割れてしまったのはご愛敬。


6年越しのドップラー効果 [電子工作]

秋月の「ドップラー動体検知キット」を組み立てたもの。上がドップラー・センサー・モジュール。

何かArduinoに繋げて遊べるものはないかと頭を捻っていたら,ふと昔買ったままほったらかしにしてあったあるものを思い出した。秋月電子の「ドップラー動体検知キット」。面白そうだと思って2個も買ったのに,組み立てすらしていなかったのだ。記録を調べてみると,購入したのは2004年7月。なんと7年も前のことである。ということで,まずはこいつを組み立ててみることにした。

指定された場所に,指定されたパーツを嵌め込んで,裏で半田付けするだけなので,簡単は簡単なのだが量が多い。抵抗とコンデンサはそれぞれ20個以上。特に大変なのは抵抗のカラー・コードの読み取り。4~5mmしかない本体に4本のカラー・バーが印刷してあって,その色と並びで抵抗値を表しているのだが,これがわかりにくい。似たような色も多いし。っていうか,昔はここまで分かり辛いとは感じなかったので,いよいよ老眼の気でも出て来ているのだろうか。結局,一応それらしいのを選んだ後に,テスターで抵抗値を確認するようにした。1つ2つ読み取り間違いがあったので,やはり確認は必要である。

このキットには,肝心のドップラー・センサー・モジュールとの接続部品が付属していない。そこで,基板上とドップラー・センサーにそれぞれピン・ヘッダを取り付けて,QIコネクタ付きのケーブルで接続するようにした。ACアダプタは5.5~12Vの2.1mmプラグのものが使用できるので,手持ちの9Vのものを使用。極性は基板上のジャンパ線で選択できるので,内側が+でも-でもOK。まずは基板だけで通電し,ドップラー・センサーとのインターフェース部分に5Vが来ているのを確認。ついでセンサーのコネクタを差し込む。センサーが反応しているかどうかは,基板上の赤色LEDで分かるようになっている。しばらくじっと身動きしないでいるとLEDが消灯し,少し動くと点灯する。一応正しく動いているみたい。唇をちょっと動かしただけでも点灯するのだが,これが唇の動きを感知しているのか,それにつれて他の部分が動いてしまっているのを検知しているのかは不明。まぁ,結構敏感に検知できることは間違いないようだ。

さて,これをArduinoにどう繋げるか。ACアダプタが5.5V以上になっているのは,そのすぐ後段にある3端子レギュレータで5Vにするときの,ドロップ電圧を考慮したものだろう。なので,レギュレータを通さずに給電するようにすれば,Arduinoからでも給電できるはず。ちょっと改造が必要になってしまうけども。で,基板の負荷を接続する部分を,Arduinoのデジタル・ピンとGNDに繋げばよさそうだ。

ところでこのドップラー動体検知キット,10.5GHzのマイクロ波を使用しているため,電波法により屋内での使用に限定されているとのこと。ってことは,玄関などで近付いてくる人を検知するのに使ってはいけないということ? 防犯とかに使うには,ちょっと制限がありそうだ。ベランダとかはどうなんだろう。やっぱり壁に囲まれていないといけないのかな。じゃぁ,窓が開いてたら? 電波法をよく知らないと,何をどう気をつけたらいいのかもよく分かりませんな。


自家製ソケット [電子工作]

製作した,2列7ピン・ヘッダ用ソケット。実は,一番時間がかかっているのは,基板の切り出しだったりする。

先日,リレーが小さくて,ブレッドボードの真ん中の溝を跨げないという話を書いたが,そんなことであきらめていてはいけないらしい。ネットでいろいろ調べてみると,ブレッドボードを使いこなしているような猛者は,自分で変換ソケットを使って対応しているようなのだ。なるほど,その手があったか。自作派はこういうものまで自作するものなんだねぇ。ということで,早速パーツを注文。といっても,材料はヘッダ・ピン・ソケットと1列のヘッダ・ピンのみ。ブレッドボードに挿すためのものなので,ヘッダ・ピンは丸ピン・タイプ。基板は手持ちのものを流用した。

こんなの,ただピンを半田付けするだけ...と軽く考えていたのだが,いきなり問題が発覚。ピン・ソケットは基板の表から挿すので,裏で半田付けすることになる。ところが,ピン・ヘッダは裏から挿すので,表で半田付けしないといけない。ってことは,両面基板じゃないとダメなんじゃ...。手持ちに両面基板なんてないし。今からそれだけ注文するのもなぁ。

で,しばらく考えた結果,次のようにすることにした。ピン・ソケットの脚を根元から左右に開くように折り曲げて,基板の裏(半田付けできる側)に載せるようにし,脚が届いたホールに表からピン・ヘッダを挿して半田付けする。片面基板でやるにはこれしかなさそうだ。ホールを通してないので,ソケットの取り付け強度が心配だったが,やってみたら結構頑丈に付いている。これならまぁ大丈夫そうだ。

そして,出来上がったのが写真のもの。こいつはリレー用ではなくて,2列のピン・ヘッダをブレッドボードに接続するための変換ソケット。接続するのは,共立エレショップで購入した,16文字2行のLCDモジュール,SC1602BSLB。これをArduinoに繋いで,文字を表示する実験をしようという訳だ。これで,半田付けなしにArduinoに繋ぐことが出来る。

ところで,今後は計画停電をしない方針になり,それは嬉しいことに違いないのだけど,先日作った「自動でPCのスイッチを入れる装置」は出番なく待機中。やっぱり,Ethernetシールドと組み合わせて,LAN経由でリモート・コントロールできるようにした方がいいかな。となると,このLCDモジュールも使って何か表示できるようにも...と段々構想がでかくなってくる。そうなってくると,途中でぽしゃる(飽きる)危険性も生まれてくる訳だが,果たして...。


フラックス [電子工作]

サンハヤト HC-101F 基板製作用 必要な部分にピンポイントで塗布できるフラックス
サンハヤトの「フラックス・ペン 細字タイプ」。半田付けするリード線なんかに,きゅきゅっと塗りつける。

先日,半田付けのことを書いた際に,錫メッキ線の半田の乗りの悪さについて触れた。後から考えてみると,これってフラックスを使えば済むことなんではないか?

フラックスというのは,昔はよく「ヤニ」と呼んでいたやつで,半田付け対象の金属表面の酸化物を除去し,半田が金属に染み込みやすいようにするためのもの...らしい。この辺の話については,「はんだマニアックス」というサイトが参考になる。ともあれ,半田付けにフラックスは必要不可欠。でも,普通は「ヤニ入り半田」とかいって,糸半田の中に微量のフラックスが含まれていることが多い。なので,わざわざ別途フラックスを用意する必然性ははない。

さてこのフラックスには,もうひとつ,界面張力を減らす作用があるそうだ。錫メッキ線が半田をはじいてしまってうまく付かないのは,界面張力のせいでは? 半田に含まれている微量のフラックス程度では,錫メッキ線の界面張力に勝てないのかも知れない。あるいは,作業にもたついている内に熱で蒸発してしまい,本来の効果が発揮できていないのかも。それならフラックスを足してやればいい。そう考えると,試してみたくてうずうずしてきたので,早速フラックスを購入してみることにした。小瓶入りのハケで塗るタイプもあったのだが,扱いが便利そうなペン・タイプのものを選択。サンハヤトの「フラックス・ペン 細字タイプ」である。

果たして錫メッキ線の半田付けに効果はあるのか。実験してみたところ,劇的に...というほどまでではないものの,明らかに半田の乗りはよくなっている感じ。少なくとも強烈にはじくことはない。仕上がりはまだまだ不細工だけど,しっかりくっつくようにはなったようだ。これは便利である。

もともと半田付けは上手くないのだけど,最近ちょこちょこやってるせいで,少し慣れてきたかな。半田が溶ける時のものか,フラックスのものかは分からないけど,半田付けの時のあの独特の匂いが結構好き。しかし,せっかく慣れてきても,ちょっと間が空くと忘れてしまうんだよね。感覚が戻る頃には,作業は終わってしまうし。かといって,そうそう作るものもないしねぇ。


Arduinoのリレー・シールド(?)を製作 [電子工作]

Arduino Unoに,自作リレー・シールドを載せたところ。裏の配線はちょっとお見せできない...。

今日は予定通りの半田付け作業。久し振りということもあったが,単純な割に結構手こずった。パーツの足だけならさほとではないのだが,パーツ間を繋ぐ錫メッキ線の半田の乗りが悪いこと。使用したArduinoのShield用基板は,両面基板になっているので,半田を盛り過ぎると表まで盛り上がってきてしまう。カッコ悪いけど,実害はないからよしとする。

回路は,リレーのコイル側をデジタル・ピン8とGNDに繋ぎ,コイルに電圧を掛けてオンになった時に導通する側の端子に,ピン・ヘッダを2つ接続しただけ。コイルの端子間には,念のための逆起電力対策として,ダイオードを逆向きに取り付けた。リレーG6K-2Pには2回路あるので,何かの役に立つかも,ということでそれぞれにヘッダ・ピンを2つずつつけた。1回路にピン・ヘッダが2つあるのは,1つはパワー・スイッチからのコネクタを差し,もう1つをマザーボードへのケーブルを繋ぐ。これによって,通常のスイッチでもリレーでもオンにすることが出来る。また,おまけとして,デジタル・ピン7にLEDを接続した。何かの状態表示などに使えるだろうということで。チップLEDの方が見栄えはよさそうだけど,手持ちもなかったし,半田付けにも自信がないしね。

ま,手こずったものの,無事完成。今回使った,サンハヤトのUB-ARD01というシールド用基板には,Arduinoと連結するためのピン・ヘッダが付属しているので便利。Arduino Unoの上に搭載してみると,なかなかどうして立派な感じだ。例によってサンプルのBLINKにちょっと手を入れて,LEDとリレーが1秒おきにオン/オフ繰り返すスケッチを作成。Unoに転送してみると期待通りに動作した。満足満足。

しばらく計画停電はなさ気な感じなので,まだ出番はないかも知れないが,備えあれば憂いなし。その間,ソフトウェアの方をいろいろ検討するつもり。Ethernetシールドを使って,ネットワーク経由でコントロールできれば,なお便利そうだ。実は,そのためもあって,Ethernetシールドが使うピンを避けていたりする。

という訳で,次なるターゲットは,Ethernetシールドである。こいつを使うと,Arduinoだけで動作する,サーバーやクライアントが簡単に作れるそうだ。ハードウェアとしては出来合いなので,特に面白いことはないが,Arduinoがネットワークに繋がるというだけで,何か出来そうな気がする。Arduinoは,私程度の知識でも,ハード/ソフトを融合させて遊べるところがいい。久々に巡り逢えた,良いオモチャである。


QIケーブルを自作する [電子工作]

上の黒いのがQIコネクタのハウジング,下のが20連のコンタクト・ピン。コンタクトは,1本ずつ,くきくき折り取って使う。

マザーボード上にある,電源スイッチなどを接続するためのピン・ヘッダに差し込むコネクタのことを,「QIコネクタ」というらしい。店によっては,「2550コネクタ」とか「信号伝達コネクタ」という名前で売られていることもあるそうだ。名前がいろいろあってややこしいな~。

アンテナ・ケーブルとか,イーサ・ケーブルとか,コネクタ付きのケーブルを自作するのが結構好きなのだが,部品を集めるに当たって「名前」は重要だ。店頭で見て選べるならまだしも,通販では名前も分からずに探すのはかなりの骨である。今回は割と簡単に調べが付いたのでよかったが,どこかにこういうコネクタ名一覧みたいな情報はないのだろうか。

QIコネクタ付きのケーブル(QIケーブル)を作るのに必要なものは,「ハウジング」(コネクタの外側のプラスティック部分)と,そこに差し込む「コンタクト(・ピン)」(ピン部分),そして,コンタクト・ピンに繋ぐワイヤ(電線)である。共立エレショップだと,ハウジングはピンの数によって1個10~50円くらい,コンタクトは10本で100円くらいで売られている。コンタクトには,適合するワイヤの太さが指定されているので,適切なものを選ぶ。今回は,AWG24のより線ケーブル2mの7色セットを購入した。

ケーブルを自作する上でもう一つ欠かせないものが専用工具である。ワイヤはQIコンタクトに圧着する必要があるので,圧着ペンチが必要だ。今回は,PA-21を購入。4200円。工具は高いねぇ。元を取るには相当圧着しないといけない。でも買ってしまう :-) で,ついでにホーザンのワイヤ・ストリッパP-967(2930円)も購入。こいつも安物を買うと後悔するのだ。トータルすると,結構な初期投資である。

昨日の記事で,マザーボードの電源スイッチ用のピンに接続するときに使ったのが,自作したQIケーブルである。部品代は約60円相当。エレショップで売られている,コンタクト圧着済みのワイヤ31円よりは安いけど,コネクタ付きの完成品QIケーブル60円と比べると,両側にコネクタが付いていることを考えれば完敗。これじゃ,永遠に元は取れませんな^^; まぁ,趣味の領域なので。圧着って,うまくいくと妙な快感があるんだよね。


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