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エクステンション・チューブでお手軽マクロ撮影 [カメラ]

Canon エクステンションチューブ EF25-2
Canon純正エクステンション・チューブ,「EF25-2」。対応レンズはメーカーのサイトで確認されたい。

去年から,ベランダで育ててる植物の小さな花とか,そこにやってくる小さな虫などを写真に収めたいと思っていた。しかし,当たり前だが,小さいものは小さくしか写らない。18-200mmの望遠レンズで拡大は出来るが,近くに寄れないので,それなりの大きさにしかならない。こういうものを撮るにはマクロ・レンズというものが必要なようだ。物欲がふつふつと湧いてきたものの,マクロ・レンズは結構高い。Canonの純正品で,等倍撮影(CCDに現物を同じサイズで投影できるという意味らしい)出来るものは,手持ちの一眼レフ・カメラの購入価格よりも高価なのだ。買えないほどではないのだが,それだけ投資して有効活用できるかという点が気掛かり。また,高倍率になるため,手ブレにもシビアということで,三脚を使った撮影が基本とのこと。三脚は持ってるけど,面倒でほとんど持ち歩くことがない私にとって,実際に使う場面がどれだけあるかは疑問である。そんな訳で手をこまねいていたのである。

ところが,先日たまたま,「エクステンション・チューブ」なるものの存在を知った。これは言うなれば,ただの筒。これを,レンズとカメラ本体の間に挟み込むことで,レンズからCCDまでの距離を伸ばし,投影される像を大きくする,という原理のパーツである(多分)。これにより,普通のレンズをマクロ・レンズもどきとして使えるようになるというのだ。しかも,ただの筒(といっても,純正品はレンズと本体を繋ぐ回路が組み込まれているが)なので価格が安い。Canonの純正品には,EF12とEF25の2種類あって,より大きく映せるEF25で実売1万円ちょっと。手持ちの18-55mmのレンズと組み合わせると,なんと最大等倍で映せるようになるとのこと。マクロ撮影を試してみるにはお手頃だ。というわけで,即購入した。

届いたのは,本当に「筒」。でも,両端にちゃんとキャップが付いていて,ソフト・ケースまでセットになっている。こういうところは,さすがに純正品という感じだ。18-55mmのレンズに繋げてみると,当然全体としては長くなるが,不格好ということもない。

取り敢えず,カメラに取り付けて,手近なもので試し撮りをしてみた。しかし,なんだか焦点が合わない。オート・フォーカス(AF)も動作するようなのだが,焦点が合わずに行ったり来たりしている。マニュアル・フォーカス(MF)で試してみると,そもそも広角側ではどうにも焦点が合わないことが分かった。望遠端なら合うのだが,それでもかなり対象物に近付かないとダメ。AFがうまくいかないのは一緒。マクロってこういうものなんだろうか。調べてみたところ,マクロではMFを使うのが当たり前に近いようだ。う~む,MFってあんまり得意じゃないんだよね。

さらに驚いたのは,被写界深度の浅さ。対象物は数センチ程度の大きさなのだが,焦点を合わせた位置より前後に少しずれた部分はもうボケてしまっている。マクロってこういうもの? マクロ・レンズを使ったことがないので,どのくらい違うものかは分からないが,やはり被写界深度は浅くなるもののようだ。では,全体をボケずに撮るにはどうすれば? 結局,出来るだけ対象から離れ,絞りを上げて撮影するしかないようだ。とはいえ,離れると写りが小さくなってしまうし,あまり絞りすぎると不鮮明になるらしいので,ここがまた難しい。そして,手ブレというよりも,ピントを合わせてからカメラが少しでも動くと,それでボケてしまうので,やはり三脚は必須。マクロ撮影は思っていたより難しい。

それでも,バッチリ決まった時の写真はなかなか感動モノである。いつも見ているものが,全く別物に見える感じ。これはちょっと癖になる。外に持ち出さなくても,ベランダにいろいろ被写体があるので,しばらく楽しめそうだ。そのうち,ちゃんとしたマクロ・レンズが欲しくなってしまうのかもしれないが。


カメラとホコリ [カメラ]

一眼レフカメラを使い始めてから,2年以上が経つとはいえ,まだまだ分からないことがたくさんある。その一つがゴミ。

もうだいぶ前になるが,花の写真を撮りに植物園に行った時のことだ。何枚か撮ったところで,ふとファインダーにホコリのようなものが見えるのに気付いた。レンズ表面のゴミだろうと思って,ブロワーで吹き飛ばそうとしたのだが,どうしても取れないものがある。よく見てみると,表面ではなくどうも内側のようだ。フィルターを外してみたのだが,ホコリは更に内側にある。愕然とした。このレンズはもう使い物にならないのだろうか。カメラ本体よりも高い交換レンズである。そう簡単に買い換える訳にはいかない。かと言って,今後すべての写真に,微かとはいえゴミが写り込んでいるかと思うと,悲しい気分になってくる。取り敢えず撮影は続行したものの,酷く落ち込んだ気分のまま帰宅することになった。

しかし,ちょっと調べてみると,レンズ内部に多少ホコリが入ったところで,写真にはまず写らないことがわかった。要するに,ホコリに焦点が合わないため,画像素子上に像を結ばないのである。柵越しに向こう側を撮影する時,対象までの距離によっては,柵が写真にほとんど写らないのと原理は同じだ。物理でも光学系はイマイチ苦手だったので,感覚的にどうもピンと来ないのだが,そういうものらしい。柵に比べればホコリの大きさなんて小さなものなので,まず気にする必要はないようだ。それで少し気が楽になった。それにしても,レンズは精密機器だし,なんとなくホコリは入らないような設計になっているのかと思っていたので,ちょっとショックだった。まぁ,完全に密閉してしまうことが出来ないというのは分かるのだが。

レンズ内部のホコリの件はこれで一件落着したのだが,先日また別の問題が。撮ってきた写真を眺めていると,どの写真にも同じ位置に小さな黒い影が写っていることに気付いた。大きなゴミでも付いているのかと思いきや,レンズには特にそれらしいものはない。でも,写真を撮ってみると,いまだに影が写る。不思議なことに,ファインダーからはそれらしい影はない。これは一体どうしたことだろう。よく見えない内部の方にゴミが入ったのだろうか。レンズのホコリ取りをメーカーに頼むと,かなりの費用がかかるらしい。かと言って,明らかに余計なものが写り込むのでは,使いものにならない。再びずーんと気が重くなってしまった。

しばらく悩んだ末,ふと思い付いて,別のレンズに交換して撮影してみたところ,やはり同じ位置に影が写ることが分かった。つまり,レンズ側の問題ではないということだ。ということは,カメラ側? レンズを外して,恐る恐る中を覗いてみるが,よく分からない。

そう言えば,最近はミラーレス一眼っていうのが流行っているんだった。私のあやふやな知識によれば,あれは普通の一眼レフに付いているミラーをなくしたものだ。ミラーというのは,レンズを通して入って来た画像を反射して,ファインダーに写すためのもの。ミラーの後ろには画像素子があって,シャッターを押した時にミラーが上がり,画像素子に画像が届き,写真が撮れるという仕組みだったはず。ファインダーで見えなくて,写真に写るということは,画像素子にホコリが付いていることなのではないか。

そうだとして,じゃぁそれをどうやって取り除くのか。調べてみると,カメラの機能として,「ミラーアップ」ということが出来るらしい。そう言えば,取扱説明書に掃除用の機能の説明があったような記憶が。自分が実際にやると思っていなかったので,ちゃんと読んでなかった。EOS Kiss X50では,「手作業でクリーニング」というのがそれに相当する。メニューからこれを選ぶと,ミラーアップされて映像素子が見えるようになるそうだ。とは言え,映像素子のクリーニングなんて,さすがにちょっと怖い。で,再びWebで調べてみたところ,ブロワーを使っても良いらしい。ということで,まずはこれを試してみることに。

レンズを外した状態で,カメラ内部にさらにホコリが入っても困るので,下を向けたまま,ミラーアップしてみる。画像素子を実際に見たわけではないが,ブロワーで数回風を送ってみる。すると,果たして,例の黒い影は写らないようになった。やっぱり原因は,画像素子のホコリだったようだ。

レンズ内にホコリが入るくらいだから,カメラ内にもホコリが侵入していて,それが何かのタイミングで,画像素子の上に乗ってしまったのだろう。ともあれ,解決して良かった。

ところでこの影,過去に撮った写真をチェックしてみたところ,1ヶ月以上前から写っていたことが分かった。今まで気が付かなかったとは。それなのに,一度気付くと,もう気になって仕方がないという。人間の知覚というのは不思議なものだ。


精密ブロワー [カメラ]

BERGEONチリ吹き F24657【おまけ付】
BERGEONの精密ブロワー,No.4657。期待していたほど,エアーの勢いは強くなかった。

カメラのレンズに付着した塵や埃を除去するための必需品と言えば,ブロワー。ゴムで出来たレモンみたいな形の本体の,片方の端がにゅっと伸びており,本体部分をギュッと握ると,その伸びた先から空気がびゅっと噴き出す仕組みの道具。その空気の勢いで,塵や埃を吹き飛ばすのである。これを携帯し忘れた時,出先でレンズに埃がついているのに気付いて,思わず口でふっとやってしまい,却って悲しい思いをした経験のある人は,少なくないだろう。

とはいえ,ブロワーなんて何でも同じだろうと思って,量販店で千円しないくらいのものを適当に買って使っていた。しかし先日,ImpressのWeb記事でこんなものを見つけた。なんでも,スイスの由緒ある時計工具専門メーカー,BERGEONが出してる,「精密ブロワー」と言われるものらしい。こういう,いかにも職人,って感じの道具に弱い私。見た目も,手持ちの,なんの飾りっ気もない真っ黒なブロワーに比べて,ちょっとおしゃれっぽい。値段もさほど高くないし,携帯用と家用に2つブロワーがあってもよかろう,ということで早速購入した。

吹き出し口が,キュッとすぼまっていて,いかにも勢いよく空気が出て来そうなのだが,試してみたところ,意外と風の出方が柔らかい。手持ちのは,HOZANのZ-262というものなのだが,こちらの方が勢いは強そう。精密機器用ということで,細く強い空気で,より効果的に埃を吹き飛ばすのかと思い込んでいたので,ちょっと期待外れ。あんまり勢いが強いと,精密部品そのものがが吹き飛んで行ってしまうからだろうか? まぁ,HOZANも工具メーカーとしては,とても評価の高い会社なので,手持ちのブロワーの性能がいいだけなのかも知れない。まぁ,役に立たないという訳ではないので,予定通り出先と家で使い分けることにしよう。

考えてみれば,記事の書かれていたのが「女子カメWatch」だからねぇ。真っ黒なHOZANより,このBERGEONの方が受けは良いのかもしれないな。


結局コンデジも新調 [カメラ]

Nikon デジタルカメラ COOLPIX (クールピクス) S6300 スタイリッシュブルー S6300BL
NikonのCOOLPIX S6300。S6400が発売されたせいか,だいぶ値段が下がってきたっぽい。機能的には大差ないし,お買い得かも。

昨日の続き。

手持ちのコンデジは,NikonのCOOLPIX L6。なんと,もう5年半も前に購入したものだ。こんなに長いこと使っていたとは,思いも寄らなかった。そんなに古い機種だからかは分からないが,いざEye-Fiで使い倒そう,と思うと,何かと不満が出てくる。別に,画素数が少ない(600万画素)とか,光学ズームが3倍しかないとかいうところに,特に不足がある訳ではない。そもそも,飲み会の席で使うのに,そんなに高倍率ズームは不要だ。

では何が不満かというと,動作速度である。何故だかよく分からないが,COOLPIX L6は,暗いところで撮影する時に,妙に遅いのである。はい,撮るよ~,と声掛けて,シャッターを押してから実際にシャッターが下りるまでが長いのだ。これは,撮られる側のメンバーからも不評を買っている。さらに,暗いところなのでフラッシュを使うと,次にフラッシュが使えるようになるまで,結構時間が掛かる。せっかくのシャッター・チャンスを,見逃してしまうこともしばしば。

そんな訳で,新しいコンデジが欲しくなってきた。勿論,大枚をはたく気は毛頭ない。元々,COOLPIX L6だって,19700円の15%ポイント還元で買ったので,それ以上はあり得ない。そんな観点で探してみたところ,同じNikonの「COOLPIX S6300」というのが目に留まった。なんと11635円。にも関わらず,レンズ・シフトによる手振れ補正がついている上,1600万画素で光学10倍ズームと来たものだ。コンデジって,こんなに安くなってたのか。

COOLPIX L6を買った時に拘ったのは,単3電池が使えるということ。しかし,単3電池が使える機種は,以前よりも更に少なくなっているし,それに拘ると機能的にも妥協しないといけなくなる。もはや,コンデジをメインで使う訳ではないので,出先での電池切れに困ることもないだろう...なんて思っていたのだが,よく見たら,このS6300という機種,USB充電が出来ると書いてあるではないか。今時のコンデジって,みんなそうなのか? よく分からないが,これは有難い。USB充電が出来るなら,車でも充電できるし,モバイル・バッテリーも使える。惜しむらくは,カメラ側が標準のUSBコネクタではないので,専用のケーブルが必要なこと。それでも,ケーブル1本持ち歩けば,電池切れを心配しなくていいのは助かる。

で,早速購入。色は,Amazon.co.jpでの商品写真が綺麗だったので,「スタイリッシュ・ブルー」にした。ただ,実際に届いたのは,もっと紫っぽい色。通販は,色合わせの問題がなかなか解決しない。まぁそれでも,嫌いな色ではなかったので,よかった。

勿論,これにL6で使っていたEye-Fiを挿して使おうという訳だ。しかし,ここで1つ問題が。Eye-Fiを挿して,S6300のスイッチを入れると,「このカードは使えません」と表示されてしまうことがあるのだ。こうなると,スイッチをOFFにするよりほかに,何も操作できない。この現象は,通常のSDカードでは起こらないようだ。Eye-Fiサポートを謳ってる機種なのに,何故だろう。初期不良かとも思ったのだが,何回かスイッチのON/OFFを繰り返していくと,その内使えるようになる。一旦使えるようになると,その後はOKなのだが,しばらく電源を切っておいて,もう一度スイッチを入れると同じことが起きる。もしかして,Eye-Fiに暖機運転が必要なのか? L6の時は見られなかった現象。S6300が,起動時に何をチェックしているのか分からないが,Eye-Fiを正式にサポートしているのが仇になったと言うことだろうか。いずれにしろ,少し時間が経てば使えるようになるということで,少し様子を見るつもり。

Eye-Fiの問題を除けば,新しいカメラは至極快適。光学10倍ズームはやはり便利。180°/360°のパノラマ写真機能とか,3D撮影機能とかも,あったらあったで楽しい。一眼レフを持って行く時も,併用することになりそうだ。ところでこのカメラ,設定メニューの中に「操作音」という項目があって,「シャッター音」を消せるようになってるんですけど...。これっていいの? 確か,自主規制してるんじゃなかったっけ?


Eye-Fiで古いコンデジをモバイル化 [カメラ]

Eye-Fi Mobile X2 8GB EFJ-MB-8G
Eye-Fi Mobile X2 8GB。現時点では,Amazon.co.jpで5934円。

先日Twitterの方にも書いたが,Eye-Fiカードを購入した。SDカードにWi-Fi機能が組み込まれていて,デジカメで撮った写真を,自動的にPCやスマートフォン(以下,スマホ)に転送してくれるというもの。以前は,こんな製品,そんなに便利だろうかと懐疑的だった。確かに,撮った写真をPCへ取り込むのに,いちいちSDカードを取り出して,カード・リーダーにセットして,というのが煩わしく感じることはある。でも,その程度の手間のために,8GBのSDカードを何千円も出して買う気にはなれなかった。

何故気が変わったのかというと,元々の動機はFacebookである。仲間との飲み会の写真などを,その場でアップロードしたいのだが,どうもスマホのカメラの画質が宜しくない。AQUOS PHONE SERIE(ISW16SH)には,1200万画素ものカメラがついているのだが,どう贔屓目に見ても,仕様通りの画質とは思えない。単に使いこなせていないだけなのかも知れないが,そうだとしても,やはり専用のデジカメの方が性能も機能も上なのは確か。しかし,デジカメの場合,撮ったはいいが,アップロードする手段がない。そこで,Eye-Fiの存在を思いだしたのである。

勿論,自動転送するにはWi-Fiが使える環境にないといけない訳だが,スマホのテザリング機能を使えば良いだろうと思っていた。しかし,よく調べてみると,今販売されているモデルには,「ダイレクト・モード」という機能が追加されていることが分かった。これは,Eye-Fiカード自身がWi-Fiのアクセス・ポイントになって,スマホなどから直接接続して画像をダウンロードできる機能である。テザリング経由でどこかのサーバーにアップロードするよりも,スマホに転送された方が何かと使い勝手がよさそう。これなら,今持ってるデジカメで撮って,スマホでFacebookにアップロード,という流れが簡単に実現できそうだ。

購入したのは,Eye-Fi Mobile X2 8GBで,約6千円。8GBのカードだと,以前はもっと高価だった気がするのだが,だいぶ値がこなれてきたのだろう。カードには,専用のカード・リーダーが付属してくる。普通のカード・リーダーでも恐らく大丈夫なのだと思うが,試してはみていない。カード内に,サポート・ソフトウェアのインストーラが入っているので,これを起動してインストール。サポート・ソフトウェアを起動して,Eye-Fiカードに,接続先のアクセス・ポイントなどの設定を行う。ダイレクト・モードは,初期状態では無効になっているので,これも有効にしておく。

ダイレクト・モードを使うには,スマホ側にもアプリをインストールする必要がある。AndroidでもiOSでも使用可能。但し,Wi-Fiが使える環境だと,そちらが優先されてしまうので,ちょっと外に出て試してみた。最初,全くスマホに転送されないので,変だと思っていたら,スマホのWi-Fiが切ってあった。そりゃ駄目だわな。ただ,Wi-FiをONにしても,どのタイミングで転送が始まるのかが今ひとつよく分からない。シャッターを切る行為が,ひとつのトリガーになっているのは間違いないようなのだが,これは未だに確かなことは不明。なので,肝心の写真が,なかなかスマホに転送されず,苛つくこともしばしば。この辺については,もう少しいろいろ調べてみようと思っている。

まぁ,細かい問題はあるものの,やはり便利である。手持ちのコンパクト・デジカメ(コンデジ)はちょっと古いので,画素数や光学ズーム倍率は大したことないのだが,スマホのカメラよりはよほど綺麗に撮れる。これで,最近出番の減っていたコンデジも,有効活用の道が開けたというものだ。

...って,実は今日書きたかったのは,もうちょっと先の話なのだが,それについてはまた後日。


スイフヨウ [カメラ]

朝の酔芙蓉の花。真っ白。
午後4時過ぎの花。雨が降ったのでしょぼついているが,ピンクに変わっている。

先週のある朝,マンションの植え込みに,白い大きめの花が咲いていることに気付いた。こんなところに花なんて咲いてただろうか。まぁ,少し前なら,全く気付かないままシーズンが終わってしまっていても不思議はない。最近は,自然と花に目が行くようになって来ている。それでも,この花に気付くまでに,暫くかかったようではあるが。

で,これ,ちょうど最近調べた花によく似ている。とある植物園の公式Twitterで,開花情報に載っていたのだ。名前は「スイフヨウ」。「フヨウ(芙蓉)」って,蓮のことをいうのだとばかり思っていたので,ちょっと驚いたのである。実際ややこしいので,蓮じゃない方のフヨウのことを,「モクフヨウ(木芙蓉)」とも呼ぶそうだ。

「木芙蓉」があるとなると,「スイフヨウ」は「水芙蓉」? かと思ったのだが,さに非ず。「水芙蓉」は,「木芙蓉」に対する蓮の呼び方だそうだが,こちらの「スイフヨウ」の「スイ」は,「水」ではなくて「酔」。つまり「酔う芙蓉」? 朝は白い花なのだが,夕方になるにつれてピンクに色が変わっていくため,その様を,酔って顔が赤くなることに擬えたのである。

なかなか面白いので,一度観てみたいと思っていたのだが,もしかしてこんなに身近なところにあったのか。とは言え,平日にはピンクに変わったところを確認することが出来ない。1日花なので,夜になると萎んでしまうのだ。そこで,週末になるのを待っていたという訳。

で昨日,ようやく確認に成功。午後4時くらいだったので,もう少し色づくのかも知れないが,確かにピンクに変わっている。やはり「酔芙蓉」で正しかったようだ。

しかし,一体どういう原理で,色が変わっていくのだろう。太陽の紫外線の影響なのだろうか。進化の過程で,どうしてこういう形質を獲得するに至ったのか,調べてみたら面白そうである。


アガパンサス [カメラ]

最近街なかで,割とよく見かけるアガパンサス。

以前も書いたように,元々花にも花の名前にも関心がなくて,誰でも知っているような花ですら,実物がどんなものか認識していないことが多い。それでも,一眼レフで花を撮ったりするうちに,少しは興味が湧いてきた。といって,花の図鑑を買って調べるまでには至っていないのだが。

で,最近,道を歩いていて,路傍の植え込みによく見かける花が気になっていた。ゆりのような花弁で,根元からすっと長く伸びた茎の先に,打ち上げ花火のように放射状に,たくさんの花がついている。色は紫のものと,白のものがある。ふと気づくと,特にどこの地域ということなく,ほんとうにあちこちに咲いている。以前はそんなに見かけた記憶はない(気付いていなかっただけかもしれないが^^;)のだが,こういうのも流行り廃りがあるのだろうか。

この花の名前を調べようと思ったのだが,これがなかなか難しい。撮った写真で検索できれば簡単なのだろうが,そういうサービスはあるんだろうか。文字にすると,キーワードにできる情報が,私には色以外思いつかないのだ。そんな訳で手をこまねいていたのだが,Googleで,たまたま何かのキーワードでヒットした画像が,まさにこの花だった。名前を,「アガパンサス」というらしい。生まれてこの方,聞いたこともない名前なので,知らなくても無理はないだろう。因みに,和名は「紫君子蘭」というのだそうだ。紫の君子蘭なのかと思いきや,君子蘭とはなんの関係もないらしい。単に,形が似ているということで名付けられたのだとか。なんと大雑把な。しかも,「紫」と付くのに,白い花もあるという。花の名前には,安易に色を含めるべきではないのかも知れない。

なお,Wikipediaによれば,紫君子蘭はユリ目ユリ科で,君子蘭はユリ目ヒガンバナ科である。「蘭」とつくのに,ラン科でさえない。やっぱり花の名前は難しい。研究者の方たちは,こんがらからないのだろうかね。

全然関係ないが,随分昔に書いた記事で扱った,韓国語の「クンシロン」という言葉を思い出した。


金環蝕撮影の準備 [カメラ]

ケンコー・トキナー Kenko フィルター72 S MC-ND400 PRO 017223
ケンコー・トキナーの減光フィルタ,MC-ND400 PRO,72mmレンズ用。

東京近郊で173年ぶりに見られるという金環蝕まであと1週間。まだまだ先のような気がしてたのに,あっという間に近付いて来てしまった。やばい,全然準備してない!

何が必要なのかというと,金環蝕を撮影するためのレンズのフィルタ。どれを買えばよいかよく分からなかったので調べてみたところ,ND100000という減光フィルタがいいらしい。...って,じゅうまん? 普通によく売ってる減光フィルタがND4とかND8とかなのだから,桁が5つも違う! さすが太陽撮影用だ。しかし残念なことに,手持ちのレンズの径,72mmに対応したものが見つからない。はて,どうしたものか,と思っていたのだが,さらに調べると,ND400を2枚重ねするというのでもいいらしい。ND400というのは,光量を400分の1にするということだから,重ねると掛け算で効くことになって,ND160000と同じ事になるようだ。ND400なら,いつも使ってるケンコー・トキナーの製品にも設定がある。ほぼ太陽撮影専用のND100000より,使い回しがきくみたいだし。

ということで,近所の家電量販店に行ってみた。すると,72mmのND400のフィルタは全て売り切れ orz。あらら...。77mmならいくらでも売ってるのに,72mmがないっていうのは,ありがちなサイズってことなのだろうか。仕方ないので,肉眼で観察するためのメガネだけ買って退散。この調子だと,どの店舗に行ってもなさそうな感じ。いつもこうやって,ギリギリまで動かないからダメなんだよな~...と後悔しても始まらない。生きてるうちにはもうこの近辺では見られないというのに,どうしたものか。

Amazon.co.jpでもなかったような気がしてたのだが,ダメ元でもう一度検索してみたら,あった! よかった。売ってるのはAmazonではないが,発送はAmazonなので送料無料。焦って2個注文した。

この日の夕方,早くも発送のお知らせメールが届いた。処理が速くて素晴らしい。一応メールの中身を確認してみると...あれ? フィルタが1枚しかない。これってもしかして,在庫が1枚しかなくて,あとは入荷待ちなのか? Amazonの「コノザマ」の恐怖が蘇る。ND400が1枚じゃ,とても金環蝕の撮影はできない。もう1枚が間に合わなかったらどうしよう...。

なんて心配していたら,その30分後くらいに,もう1枚も発送した旨の連絡が入った。よかった...。でも一体何故,2枚別々に発送する必要がるのだろう。エコじゃないな~。

さて,これであと心配なのは,当日の天気。天気が悪いらしい,という予報もあるみたいだが,こうなったらもう祈るしかない。ND400x2は結構な出費だったし。てるてる坊主でも作るかな :-)


三脚デビュー [カメラ]

Velbon アルミ 三脚 Sherpa 535
Velbonのアルミ三脚,「Sherpa 535」(雲台付き)。脚も太くて,結構がっしりカメラを固定できる。

秩父へ行く前に,三脚を買った。夜景とか,日が暮れてしまった後のダムや湖を撮ろうとすると,シャッター・スピードが遅くなるので,手持ちではブレてしまうからだ。それから,滝なんかを撮るにも,少しシャッター・スピードを遅くした方が,水の流れている感じが出ていいらしい。一応,近所の写真屋で買った,千円くらいの安物の三脚を持ってはいたのだが,脚が細くて不安定で,屋外で使い物になる代物ではなかった。しかも,買ったばかりの11倍ズーム・レンズを装着すると,許容重量をオーバーしてしまう。

とはいえ,どの程度のものを買ったらいいのかよく分からない。はっきりしているのは,余り高いものは買いたくないということ。上限2万円くらい? となると,カーボンは高いから無理。メーカーは,VelbonとかSLIKとかがメジャーみたいだけど,SLIKの方が安いものが多いイメージ。それだとVelbonの方がよさげかな。まぁ,どちらでも,同じくらいの値段のものは,同じくらいの品になるみたいだけどね。高さは,立って無理なくファインダーを覗けるくらいは欲しい。でも,伸縮段数が多いと,少し不安定になるみたいだから,4段より3段がよさそう。...なんて適当な観点で選んだ結果,Velbonのアルミ三脚,"Sherpa 535"に落ち着いた。Amazon.co.jpで約1万6千円。このくらいなら,実際に使ってしっくりこず,買い直す事になっても,なんとか許容範囲だろう。

届いた商品を見ての第一印象は,意外と大きい,ということ。商品説明でサイズは知っていたのだが,実物を見ると印象が違う。これだとデイパックには入らないなぁ。普段は車での移動がメインだからいいけど,玄倉とか大又沢とか,徒歩で山道に入っていく時は荷物になりそうだ。やっぱり4段にしておけばよかったか。まぁでも,取り敢えず使ってみよう。

三脚を買ったのはいいのだが,私の場合,問題は使うタイミング。というより,カメラと一緒に持って出る習慣がないのだ。これを撮る,と決めて行くというより,取り敢えずカメラ持って出て,よさげな景色や物があったら撮る,というスタイルなので,いちいち三脚を持って行くのは,荷物が増えて煩わしいのである。

秩父で三脚が必要になったのは,「三十槌の氷柱」だ。夕暮れの薄明るい時はよかったのだが,だんだん暗くなってくると,ライトアップされているといっても,光量が足りない。で,案の定,三脚は車の中へ置きっぱなし。でもせっかくのチャンスなので,車までの上り道は辛いけれども,意を決して取りに戻った。それで撮った写真が,先日掲載したものである。シャッター・スピードは1秒とか2.5秒とかだが,ブレることなく,そこそこ綺麗に撮れたみたい。勿論,シャッターはリモート・スイッチを使用。

「三十槌の氷柱」の横に作られた,人工の氷柱。シャッター・スピード15秒。かなり暗かったのに,明るく写っている。でも,AFが使えず,暗くてMFも合わせ辛かったので,若干フォーカスが外れている。

しかし,わざわざ三脚をセットしたのに,1秒や2.5秒では今ひとつインパクトが少ない。そこで,ライトアップされていない人口の氷柱を撮ってみることにした。辺りはもうだいぶ暗くて,肉眼でも薄ぼんやり見える程度。一体どういう写真が撮れることやら。ところが,いざシャッターを押してみると...おや? AFが決まらない。そうか,暗いとAFがきかないんだっけ。それならMFで...と思ったのだが,この暗さじゃ,フォーカスが合っているかどうか,目で見ても分からないじゃないか。それでも,何か撮っておこうと思って,適当にフォーカスをMFで合わせて撮ったのが右の写真。やっぱり微妙にぼけちゃってますな。シャッター・スピードは15秒で,それなりに明るくは写っているけど。川の流れの白くなっているところが,絹の糸のようにふわっとなっているのはなかなかいいかな。滝でも,こういう感じに撮れるといいのだろう。勿論,フォーカスがちゃんと合っていればの話だが。

因みに,雲台のクイック・シューは,カメラに取り付けるためのネジを回すツマミが分離しており,普段はマグネットでネジの部分に嵌め込んでおくタイプだった。これってどうなんだろう。ツマミを落っことしてなくしそうなんだけど。実際,ネジを回している時に手が滑り,岩場に落としてしまってちょっと焦った。石の狭い隙間とかに入って行っちゃったら最悪。もう少し考えてデザインして欲しかった。


単焦点レンズ [カメラ]

【当店ポイント3倍】【Joshinは平成20/22年度製品安全対策優良企業 連続受賞・プライバシーマーク取得企業】EF50/1.8-2【税込】 キヤノン 【Joshin web限定 52mmフィルター付き】EF50mm F1.8II EFレンズ [EF50182]【返品種別A】【a_1011】【smtb-k】【w2】/※ポイント3倍は 10/25am9:59迄
Canon純正の交換レンズ「 EF50mm F1.8 II」。このレンズだけ妙に安い。

カメラ物欲編第1弾。

といっても流石に6万円のレンズをホイホイ買えないので,まずは単焦点レンズから。キャノンの「EF50mm F1.8 II」で,EOS Kiss X50の「こだわりスナップキット」に付属しているのと同じもの。実売9千円弱と,Canon純正のレンズの中では最安値。レンズキットとの価格差とほぼ同等なので,後から買っても損にはならない。同じCanonのEF50mmでも,F1.4で3万7千円くらい,F1.2だと13万円くらいにもなってしまうのだからびっくりだ。F値が小さいほどレンズは明るくなるのだが,明るいレンズを作るのはそれだけ大変ということなのだろうか。

「EF50mm F1.8 II」は,現在Joshin webで購入すると,約2千円するケンコーのフィルタがおまけで付いてきて9080円。先日ズーム・レンズ用に自分で買ったやつのサイズ違いだ。どうせ買うものなので,この値段はかなりお買い得。在庫を持っている訳ではないようで,「入荷次第出荷」となっているが,私のケースでは4日ほどで到着した。

早速カメラに取り付けて,部屋の中の物を撮ってみると,確かに明るい感じ。同じ照明で撮っても,ズーム・レンズだとフラッシュが必要になるのに,単焦点の方はフラッシュなしで十分明るく撮れる。50mmなので,近くのものは撮りにくい(大きすぎてしまう)が,外で使うことも考えると,小さく写るよりはよさそうだ。

モデルをしてる見返りとして,おやつをもらえる期待感に満ちている表情のラナ。

試しに愛犬・ラナを撮ってみたのだが,予想以上に細部までくっきり写る。それに,背景に余分な物が映り込んでいても,いい具合にぼけてくれるので都合がよい。

これは,F値が小さいと被写界深度が浅くなる(焦点の合う範囲が狭い)からなのだが,ちょっとした弊害も。AFは一番近いところに焦点を合わせてくれるのだが,被写体が犬なので,何も考えずに撮ると鼻先に焦点が当たってしまうのだ。しかも,ミニチュア・ダックスは鼻の長い犬種なので,鼻に焦点が合うと,目の辺りが微妙にぼけてしまう。10枚以上撮ったのだが,後で見たら目に焦点が合ってるのはたった1枚きり。このレンズを使うなら,その辺も気を付けないといけないようだ。


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