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死刑判決阻害法案 [時事/評論]

asahi.comの記事より。

「死刑廃止を推進する議員連盟」とやらが,死刑判決を言い渡す際には「裁判官3人と裁判員6人の全員一致」とする法案を提出するらしい。しかも,2016年3月まで,死刑執行を停止することも含まれているんだと。

馬鹿なのか?

とにかく死刑がなくなりさえすればよいという,余りに思慮の浅い考え方。こんなのが議員で大丈夫なのか。この議員連盟には,約80名(なんで80人くらいしかいないのに,「約」なのか理解不能)が参加しているそうだが,ちょっと探したところでは,全参加議員のリストが見つからない。みんな,信念を持って参加してるんだろうね? もっと大々的に公表して,次の選挙の時には,選挙公報に是非とも太字で記載して欲しいものだ。もちろん,そんな連中に私は一票を投じない。

なんと,会長は亀井静香,副会長には仙石由人が名を連ねている。お,幹事には辻本清美がいるな。これだけ見ても,あまりに胡散臭い。

死刑制度に関する議論は,こんな強引で短絡的なやり方で進めてよいものではない。こんなのは,単なる人気取りのためのポーズである。というか,こんなのが人気取りになると思われていることこそ,国民を愚弄している。本来もっと真剣に,時間をかけて,様々なデータと可能性を検討し,それに基づいて判断すべき課題なのだ。政党や派閥の覇権争いに明け暮れて,肝心な問題に議論を尽くすことをしない国会議員どもに,知ったような顔で口にして欲しくない問題だ。ことは,国民生活の安全に及ぶのだから。

死刑廃止を唱える理由のひとつに,冤罪の存在をあげる人がいる。しかし,これは本来全く別の問題だ。死刑にならなかったら,冤罪は許されるのか? そんなことをいうのなら,まず,警察や検察での取り調べをすべて録画して,公開するという法律を整備すべきである。冤罪の大半の原因が,違法な捜査や取り調べによるものというのが,周知の事実だ。やましいことがなければ,これを拒絶する必要などないと思うのだが。そしてさらには,裁判官が無罪にするのを嫌がるという,裁判所の構造的問題にもメスを入れるべきだ。無罪にすると,検察との関係が悪化するので,人事的に評価が悪いのだそうだ。いかにもありそうな話である。

かくして冤罪は,警察と検察,そして裁判所が作り出しているものなのである。例え罰金刑であれ,前科者になれば,今の日本では,善良な市民としての生活は破壊されると考えてよい。死刑でなければよいという考えは浅はかに過ぎる。

しかし,朝日新聞も単に事実を伝えるだけかねぇ。前も書いたが,事実を単に伝えるだけなら,新聞社なんていくつもいらないでしょ。主張もなく,権力と金に骨抜きの新聞社なんて,存在価値がないよね。そりゃ新聞も売れなくなるわけだわな。


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