SSブログ

iPad2のアドレス帳 [ソフトウェア/PC関係]

iPad 2スタートブック (SOFTBANK MOOK)
「iPad2 スタートブック」。書店でぱらぱらっと見てみたが,初歩的な内容ばかりで,iPad初心者の私にすら,特に参考になるものはなかった。でも,こういうのを必要としている人もいるんだろうねぇ。

iPad2からメールを出そうと思うと,アドレス帳が空っぽでは困る。iTunesには,アドレス帳の同期機能が含まれているのだが,問題はその相手だ。私の環境では,Google ContactsとWindows Contacts,Yahoo Address Bookの3つしか選択肢がない。Outlookを入れていると,これにOutlookのアドレス帳が追加されるらしい。GoogleやYahooなどの,オンラインのアドレス帳を使う気にはなれないので,残る選択肢はWindows Contactsのみ。しかし,これって一体何もの? スタート・メニューを探しても,XPの時にはあった「アドレス帳」は見当たらない。

調べてみたところ,Windows 7では,ユーザーのホーム・ディレクトリ(Usersディレクトリの下の,ユーザー名のディレクトリ)に,「アドレス帳」というフォルダ(ディレクトリ名は"Contacts")があって,アドレス帳の各エントリが,それぞれ拡張子contactのXMLファイルとして置かれていることが分かった。iTunesはこれと同期するらしい。

しかし,そもそもこのWindowsのアドレス帳を使っているアプリケーションは何なのか。アドレス帳そのものは,エクスプローラで「アドレス帳」フォルダを開けば編集可能になっている。しかし,インストールしたままの状態では,WindowsのユーザーIDのエントリしか含まれていない。Windows側で利用されていないものと同期するというのも変な話だ。しかし,これしか選択肢がない以上仕方がない。

Windowsのアドレス帳には,CSVやLDIF,vCard,Outlook Expressのアドレス帳ファイルの4種類からインポートできる。したがって,目当てのアドレス帳をこれらのファイルへエクスポートしてからインポートすれば,iPad2に転送することは可能だ。私の場合は,ThunderbirdからCSV(カンマ区切り)を経由して,Windowsのアドレス帳へ取り込んだ。その際,文字コードをUTF-8にする必要があることに注意。Thunderbirdでは,LDIFへもエクスポートできるのだが,こちらはUTF-8にしても文字化けしてしまってダメだった。何か間違えたのかも知れないが。

Windowsのアドレス帳に取り込めたら,iTunesで"Windows Contacts"を選んでiPad2と同期すればOK。iPad2で変更した場合も,Windowsの方に取り込まれる。ただ,Windowsのアドレス帳とThunderbirdのアドレス帳が同期される訳ではないので,必要に応じて,手作業でインポート/エクスポートしなければいけないのが面倒。どこかにそういうプラグインでもないのかな。自分でやれば,って?

まぁ,モバイルっていう意味では,オンラインのアドレス帳がお勧めってことなんだろうけどねぇ。基本的にGoogleとかYahooとかを信用してないので,アドレス帳とかカレンダーとかいう個人情報を提供する気にはなれないのである。最近流行のクラウドもそうだけど,センシティブなデータを企業管理下のストレージ上に置くことに,みんな抵抗ないんだろうか。アクセス権のない人から見えないようには,セキュリティが設定されているだろうけど(それだって,バグがあったり,クラッキングされないとも限らないが),GoogleとかYahooの中の人は,見ようと思えば見える訳でしょ? 営利企業をそこまで信用してしまってよいものか。Webの翻訳サービスだって,翻訳対象のデータをサービス会社のサーバーに送る訳で,機密文書なんかに使ったらやばいでしょ。実際,禁止している企業もあるし。

IT業界の人間がこんなこと言ったらいけないのかも知れないけどねぇ。でも,なんでもかんでもクラウド,クラウド。クラウド万歳,なんて無条件で推進してる風潮は如何なものかと。


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

ワイヤー・クリーナー無線LANを強化 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。