SSブログ

デタラメな「韓美膳」 [韓国ドラマ/韓国関係]

ランチを摂ろうと思って店を探していたら,「韓美膳」という看板が目に留まった。字面からして,韓国料理の店らしい。実際,その文字の横には,ハングルも書かれている。「はんびじぇ」? と思ったら,カタカナでも「ハンビジェ」と書いてある。なんだこれ?

「韓」を「ハン」と読むのは,韓国語読みなら正しいが,「美」を「ビ」と読むのはなぜ? 韓国語読みなら「ミ」であるはずだ。念のため,NAVERの辞書サイトで調べても,「미」=「ミ」という読みしか載っていない。この文字は日本語読みなのか? ついでに「膳」も調べてみると,こちらは「선」=「ソン」と読むそうだ。「膳」は日本語でも「ジェ」とは読まない。つまり,最後の文字に至っては,日本語読みでも韓国語読みでもないということだ。では一体,「ジェ」なんて読みはどこから持ってきたのだろうか。

たかが店の名前,と言われるかも知れないが,こういうデタラメは,どうにも気分が悪い。「ハンビジェ」という,なんとなく韓国語っぽい無意味な言葉の語感がいい,ということなのか? 百歩譲って,それは良しとしよう。「韓美膳」という漢字の字面が気に入ったなら,それでもいい。漢字は表意文字でもあるから,意図は伝わる。しかし,「韓美膳」を「ハンビジェ」と読ませるのは,インチキ以外の何ものでもない。昨今,子供たちに付けられることのある,奇想天外な名前,所謂「キラキラネーム」だって,もっと筋が通っている。しかし,「ハンビジェ」という読みには,何の根拠も正当性もない。なぜ「ハンミソン」あるいは「カンビゼン」ではいけなかったのか。おまけに,もっともらしく「하비제」なんてハングルまで添えて。こういう嘘は,日本語に対しても,韓国語に対しても,冒涜であるようにさえ思える。これを見て,字の読み方を間違えて憶えてしまう人がいたら,どう責任を取るのだ?

そもそも,言葉とはなんだろうか。人と人とのコミュニケーションの手段として発明されたもののはずだ。そのためには,共通の言葉を理解する必要がある。それぞれが勝手な文字を使い,勝手な読みをするのでは,コミュニケーションなど出来るはずがない。「韓美膳」を「ハンビジェ」と読むのは,まさにそういうことだ。言語を破壊する行為である。だからこそ,こんな些細なこと,と言われそうなことでも,腹が立つ。

ついでながら,韓国料理屋に必ずある「チョレギ・サラダ」。この「チョレギ」というのもデタラメな韓国語なんだそうだ。慶尚道の方言にある「チェレギ」が間違って伝わったらしい。そして,それを広めたのは,あの「エバラ」なんだと。全く,恥ずかしいことですな。そして,迷惑。こうして,韓国で通じない言葉を,我々は韓国語として信じこまされているのである。

こんな店に入ったら,イライラして,悶々として,食事どころでなくなるのは目に見えているので,別の店を選んだのは言うまでもない。


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。