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カメラとホコリ [カメラ]

一眼レフカメラを使い始めてから,2年以上が経つとはいえ,まだまだ分からないことがたくさんある。その一つがゴミ。

もうだいぶ前になるが,花の写真を撮りに植物園に行った時のことだ。何枚か撮ったところで,ふとファインダーにホコリのようなものが見えるのに気付いた。レンズ表面のゴミだろうと思って,ブロワーで吹き飛ばそうとしたのだが,どうしても取れないものがある。よく見てみると,表面ではなくどうも内側のようだ。フィルターを外してみたのだが,ホコリは更に内側にある。愕然とした。このレンズはもう使い物にならないのだろうか。カメラ本体よりも高い交換レンズである。そう簡単に買い換える訳にはいかない。かと言って,今後すべての写真に,微かとはいえゴミが写り込んでいるかと思うと,悲しい気分になってくる。取り敢えず撮影は続行したものの,酷く落ち込んだ気分のまま帰宅することになった。

しかし,ちょっと調べてみると,レンズ内部に多少ホコリが入ったところで,写真にはまず写らないことがわかった。要するに,ホコリに焦点が合わないため,画像素子上に像を結ばないのである。柵越しに向こう側を撮影する時,対象までの距離によっては,柵が写真にほとんど写らないのと原理は同じだ。物理でも光学系はイマイチ苦手だったので,感覚的にどうもピンと来ないのだが,そういうものらしい。柵に比べればホコリの大きさなんて小さなものなので,まず気にする必要はないようだ。それで少し気が楽になった。それにしても,レンズは精密機器だし,なんとなくホコリは入らないような設計になっているのかと思っていたので,ちょっとショックだった。まぁ,完全に密閉してしまうことが出来ないというのは分かるのだが。

レンズ内部のホコリの件はこれで一件落着したのだが,先日また別の問題が。撮ってきた写真を眺めていると,どの写真にも同じ位置に小さな黒い影が写っていることに気付いた。大きなゴミでも付いているのかと思いきや,レンズには特にそれらしいものはない。でも,写真を撮ってみると,いまだに影が写る。不思議なことに,ファインダーからはそれらしい影はない。これは一体どうしたことだろう。よく見えない内部の方にゴミが入ったのだろうか。レンズのホコリ取りをメーカーに頼むと,かなりの費用がかかるらしい。かと言って,明らかに余計なものが写り込むのでは,使いものにならない。再びずーんと気が重くなってしまった。

しばらく悩んだ末,ふと思い付いて,別のレンズに交換して撮影してみたところ,やはり同じ位置に影が写ることが分かった。つまり,レンズ側の問題ではないということだ。ということは,カメラ側? レンズを外して,恐る恐る中を覗いてみるが,よく分からない。

そう言えば,最近はミラーレス一眼っていうのが流行っているんだった。私のあやふやな知識によれば,あれは普通の一眼レフに付いているミラーをなくしたものだ。ミラーというのは,レンズを通して入って来た画像を反射して,ファインダーに写すためのもの。ミラーの後ろには画像素子があって,シャッターを押した時にミラーが上がり,画像素子に画像が届き,写真が撮れるという仕組みだったはず。ファインダーで見えなくて,写真に写るということは,画像素子にホコリが付いていることなのではないか。

そうだとして,じゃぁそれをどうやって取り除くのか。調べてみると,カメラの機能として,「ミラーアップ」ということが出来るらしい。そう言えば,取扱説明書に掃除用の機能の説明があったような記憶が。自分が実際にやると思っていなかったので,ちゃんと読んでなかった。EOS Kiss X50では,「手作業でクリーニング」というのがそれに相当する。メニューからこれを選ぶと,ミラーアップされて映像素子が見えるようになるそうだ。とは言え,映像素子のクリーニングなんて,さすがにちょっと怖い。で,再びWebで調べてみたところ,ブロワーを使っても良いらしい。ということで,まずはこれを試してみることに。

レンズを外した状態で,カメラ内部にさらにホコリが入っても困るので,下を向けたまま,ミラーアップしてみる。画像素子を実際に見たわけではないが,ブロワーで数回風を送ってみる。すると,果たして,例の黒い影は写らないようになった。やっぱり原因は,画像素子のホコリだったようだ。

レンズ内にホコリが入るくらいだから,カメラ内にもホコリが侵入していて,それが何かのタイミングで,画像素子の上に乗ってしまったのだろう。ともあれ,解決して良かった。

ところでこの影,過去に撮った写真をチェックしてみたところ,1ヶ月以上前から写っていたことが分かった。今まで気が付かなかったとは。それなのに,一度気付くと,もう気になって仕方がないという。人間の知覚というのは不思議なものだ。


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