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歩行者の右側通行 [時事/評論]

最近ちょっと気になっていたこと。

子供の頃,車は左側通行,歩行者は右側通行,と習った。子供心に,車が左なんだから,歩行者は逆なんだな,とか納得していたのだが,よく考えるとなんかおかしい。車は,対向車との相対位置として,左側を走っている。じゃぁ,歩行者は? 対向する歩行者との相対位置が右側ってこと? それなら,車と歩行者を逆にする理由が分からない。

そこでちょっと調べてみたところ,この「右側通行」は,道路交通法の第二章 第十条に由来するものらしい。つまり,歩道の区別のない道路や,充分な幅のない路側帯しかない道路においては,道路全体に対して,右側を通行しなければならないのだそうだ。車は左側通行なのだから,歩行者のすぐ左側を車が対向して来る位置関係になる。これは,狭い道の場合,対向している方が車の存在に気付きやすく,安全だという考えから来ているらしい。逆に言うと,こういう道路で,反対側の端を同じ向きに歩いてはいけないということになる。う~ん,知らなかった。というか,知っててちゃんと守っている人なんているんだろうか。

上記のケースとは違って,ちゃんと歩道が設けられている道路では,右左関係なく歩道を通行して良い。したがって,歩道内で右側と左側のどちらを歩くべきかは,道路交通法で規定されていないことになる。対向している方が安全だという考えに基づけば,歩道内で歩行者が左側通行している方が都合がよいとも言える。それなのに,このルールを誤解し,歩道における右側通行を主張してトラブルを起こす迷惑な人も御仁もいるらしい。

このことに限らないが,「ルール」というとそれを盲信し,その目的や原理を理解せず,振りかざすバカがいるのは困ったものだ。子供の頃から,何かと理不尽なルールを押し付けられてきた,日本人特有の現象なのだろうか。ちょっと軍隊系,体育会系の匂いもするが。


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