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ThinkPad X100eの再生 [ソフトウェア/PC関係]

だいぶ前,モバイルの走りというか,どこにでも携帯出来るような小さいPCが欲しくて,あれこれ買い漁ったことがあった。最初がVAIO U。すごく期待して買ったのだけど(しかも良いお値段だった),処理速度が遅いし,バッテリーの持ちは悪いし,結局モバイルで活躍することはなかった。それでも飽くことなく,ネットブックと呼ばれた「IdeaPad S10」だの,「VAIO type P」だの,「ThinkPad X100e」だの,買い続けた。結果として,どれも常用には至らず,ホコリを被ることに。まぁ,早過ぎたというしかないのだろう。モバイルでのネットワーク接続環境もまだ整備されていなかった。今なら,MVNOの格安SIMとタブレットで出来るようなことさえ,当時は難しかったのだ。

そうした古いマシン達。ホコリは被ってるものの,総稼働時間も短く,綺麗なものである。さすがにVAIO Uは使い物にならないとしても,他はこのままスクラップにしてしまうには惜しい。特にX100e。こいつは「ThinkPad」の名を冠しているだけあって,トラックポイント搭載である。モバイルには向かなくても,家の中で,Webブラウジング程度なら充分使い物になる。

まずメモリ。どういう経緯だったか忘れたが,2GB+0.5GB搭載されている。0.5GBの方を2GBに入れ替えれば,4GBになる。プリロードが32bit Windows 7なので,使えるのは3GB(内グラフィックに0.3GBほど取られる)だが,少しでも大いに越したことはない。メイン・メモリとして使えない1GBは,Gavotte Ramdiskを使って,RAMディスクにした。しかし,1GBというのは少々中途半端。ページング・ファイルを置くには足りない。メイン・メモリと同じサイズは欲しいからだ。となると,一時ディレクトリ用にした方が良いだろうか。あまりスピード・アップには貢献しなさそうだが。

案の定,メイン・メモリを増やしても,やはりそれほど体感速度は上がらなかった。となると,残るはHDDをSSDに換装するくらいしかない。だいぶ前にIdeaPad S10をSSDに換装した時は,INTELの120GBのものが7500円ほどだった。あれから数年,SSDの相場は安くなったのだろうかと調べてみると,新しいTLCというタイプのSSDは安いのだが,耐久性に問題があるという噂。以前買ったのと同じタイプのMLCのものは,Transcendの128GBが約6千円。256GBで約1万円。メーカーの違いを考えれば,それほど安くなっている訳ではないようだ。X100eのHDDは250GBだが,そんなに大量のデータを保存する必要があるとも思えないので,128GBにした。

X100eのHDDの換装は簡単で,ACアダプタも電池も外して,裏蓋の全てのネジを外して蓋を開け,HDDをスライドさせてコネクタから抜けば良い。そして,HDDのハーネスを外してSSDに取り付ける。データの転送は,いつものようにAcronis True ImageでHDDをバックアップし,それをSSDに復元する。ディスク・サイズが半分程度になってしまったので,パーティション・サイズはTrue Imageが適当に調整してくれる。本当は,Windowsが入っているパーティション以外のサイズは,元のままにしておきたかったのだが,どうもそういうオプションはないみたい。問題が起きたら再調整すれば良いので,取り敢えずTrue Imageの言うがままにしておく。SSDを取り付けて蓋を閉め,電源を入れたら,何事もなかったように起動した。

体感速度はやはり劇的に速くなった。X100eは何故かディスク・アクセス・ランプがないので,大量のHDDアクセスで遅くなっている時など,イライラしたものだが,SSDのアクセスそのもので待たされるはずがない,というのは大きい。ページング・ファイルにしても,RAMディスクには及ばないだろうが,遥かに速くなっているはずだ。ただ,やはり,CPUを食うような処理は重い。これは,CPUを換装出来ない以上どうにもならないので,あきらめるしかない。特にブラウザでのFacebookの処理が異様に遅い。高解像度のMP4動画なども,カクカクする。リモート・デスクトップ・クライアント専用と割り切るくらいが,精神衛生上も良さそうだ。

ところで,この一連の作業中,Windows 7のトラブルに遭遇した。なんでも,Windows 7 SP1以降のどこかの時点から,メモリが少ないマシン(4GB以下など)で,Windows Updateに異常に時間がかかる現象が発生しているらしい。手持ちのデスクトップPCは,どれも8GB以上積んでいるので気が付かなかったのだが,確かにIdeaPad S10でもThinkPad X100eでも経験した。タスク・マネージャを開くと,CPU使用率が100%に貼り付いてしまって,他の作業が満足に実行出来ないし,このWindows Updateが延々と終わらない。Windowsシステムのプロセスで,

svchost.exe -k netsvcs

というのがCPUを大量に消費していたらビンゴである。付きっきりだったわけではないので,正確ではないと思うが,24時間くらいはWindows Updateをしていたように思う。その後も,何かのタイミングでWindows Updateが走り,CPU100%貼り付きになることは解消されていない。もっとも,この場合は他の作業が出来ないほど重くなるということはないので,優先度が調整されているのかも知れないが。気になる場合は,Windows Updateのサービスを,無効にしてしまうのも手である。ただしその場合は,1ヶ月に1回ほどはWindows Updateを手動で有効にして,パッチを適用すべきである。しかし,セキュリティ対策上重要とは言え,Windows Updateにも困ったものだ。


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