余波

WOW FESのボクシング3D生中継当選の影響は意外なところにも。

実はまた某誌より原稿の依頼をもらっていて，その締め切りが10/25(月)...つまりWOW FESの翌日! 当然10/24ギリギリまで作業するつもりで引き受けていたので，その日出掛けるとなると，自然，前日の土曜までに脱稿しないといけないわけで...。尻に火が付かないとペースが上がらない私にとって，これは一大事。今週末は，作業を1日前倒しにすべく，目下鋭意執筆中。...とかいいつつ，こうしてblog書きに逃避している私。

話変わって，以下，分かる人にしか分からないメモ。

Windowsでは，ウィンドウのクライアント・エリアの描画が，他のウィンドウに隠されるなどして無効化されたとき，元通り再描画するのは，OSではなく，アプリケーションの責任だ。しかし，これがなかなか面倒なケースがある。メモリを余計に喰っても，パフォーマンスが悪くてもいいから，なんかお手軽に済ませる方法はないものか。

実は，ウィンドウ・クラスのスタイルにCS_SAVEBITSというのがあって，それがなんかそれっぽい。MSDNには

Saves, as a bitmap, the portion of the screen image obscured by a window of this class. When the window is removed, the system uses the saved bitmap to restore the screen image, including other windows that were obscured.

と書かれている(全文はこちら)。でも，クラス・スタイルに追加してみても，期待通りに動作しないのだ。気になってあちこち調べてみても，CS_SAVEBITSが効かないなんて話は載っていない。おかしい...と考え込むこと30分。

鍵は前掲の英文にあった。"the portion of the screen image obscured by a window of this class"，つまり，「このクラスのウィンドウ『で』覆い隠されたスクリーン・イメージの一部分」。なぁ～んだ。「このクラスのウィンドウ『が』覆い隠された」ケースではないのね。まったく逆じゃないか。MSDNに，「メニューやダイアログのように小さいウィンドウに有効」と書かれている意味がやっとわかった。確かに，メニューを開く度，その下のウィンドウにWM_PAINTメッセージが飛んだら，鬱陶しいもんね。いやはや，希望的観測に基づく，英文の読み違いでした。

しかし，ググってみた限りでは，同じように勘違いしている人が結構いる気がする。分かってしまえば，英語自体は明確で，誤解の余地はないのだけど。それだけ，「そういう機能があればいいのに」って思ってる人が多いってことかもね。