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マグニチュード8.8 [時事/評論]

何だか大変な事態になってしまった。まさかこんな大災害に発展してしまうとは...。

自宅で術後療養中の愛犬ラナと,のんびりTVを観ていた時だった。家のどこかでキシっといったと思うと,ゆっくりと揺れ始めた。免震装置が働くため,小さな地震では気がつかないことも多いので,揺れを感じた時点でおやっと感じた。それでもそのまま収まるかと思ったのだが,一向に止まらないどころか,徐々に振幅が大きくなっている。長い波長で,ゆっくりゆっくり,まるで船に乗っているような感覚。天井から吊ってあるランプが,振幅1mくらいで振り子のように大きく揺れている。これはただ事ではない。ついに東海大地震? でもどうすれば? 立ち上がってみると,よろめきそうなくらい。でも窓の外を見る限り,ものが倒れてるとか,どこかの壁が崩れてるとか,そんな大変なことは起こっていないみたい。このマンションがどのくらいの震度に耐えるのかわからないけど,天井さえ落ちてこなければ部屋の中の方が安全なのでは? 天井が落ちてくるくらいなら,どこへ行ってもだめだろう。ということで,ラナを抱きかかえて,揺れが収まるのをひたすら待ち続けた。記憶にある限り,生まれて以来,最大の最長の揺れで,流石に恐怖を感じた。ただ,免震装置のお陰というべきか,家の中で物が落ちたり倒れたりということは何もなかった。強いていえば,テーブルの上にあったボールペンが転がって落ちたくらい。それでも,震度6くらいはあったと思ったのだが...。

揺れがどうにか収まって,一度消してあったTVをもう一度つけてみた。地震速報で震度を確認しようと思ったのだ。ところが,どこの局でも通常の放送を中断して特番を始め,津波,津波,と大騒ぎしている。津波でここまで騒ぐのは珍しいような。気になる震度の方はなかなか発表されないし。で,しばらくして,マグニチュード7.9,私の住んでいる辺りの震度は5弱との情報。てっきり関東近辺かと思っていたが,実は三陸沖。あれでも,震度6にはならないのか。M7.9ってのは結構大きいが,それと実際の揺れは別。マグニチュードはその後8.4へ修正され,さらに8.8に修正されたが,あれは単なる地震の源におけるエネルギーなので,それで何かが変わるわけではない。しかし,今回は,震度の最大値7を観測した地域もあるらしい。あれで5だとしたら,7ってどんな揺れなんだろう。想像しただけでも恐ろしい。

その時点では,その程度の印象だった。津波,津波っていってるけど,実際には大した津波なんて来ないんだろう? くらいに思っていた。それがあんな大惨事になるとは。市や町が丸ごと飲み込まれてしまう津波なんて,映画の中の話だと思っていた。それが目の前で現実に起きている。それも,直接の被害はなかったとはいえ,自分が体感した同じ地震によってである。被害に遭われた方にはお見舞いを申し上げるしかできない。改めて,水の怖さを実感した。

それにしても,今回驚いたのは,首都圏の脆さである。東京・神奈川の震度はせいぜい震度5強だ。日本が地震国であることは知らない者はないはずだし,それ故当然その対策は取られているはずと信じていた。直下型で震度7というのならともかく,震度5でこれほど首都機能が麻痺してしまうとは信じられない。3/11の地震発生後は,神奈川県で120万戸が停電していたそうだ。一体なぜ? 東京電力の設備はどうなっているのか。震度5程度で壊れるような,脆弱な設計になっているのか? そして鉄道。あっさりと当日の運行再開をあきらめてしまったJRは言うに及ばず,深夜まで運転再開をできなかった地下鉄や私鉄各線。設備に損傷のあった日暮里舎人ライナーはしかたないとして,ほかは一体どんな問題があったのだろう。運行できない理由って公表されていたのか? あほうなマスコミも,電車が止まっているってことだけをオウムみたいに繰り返すばかり。家に帰れずに困っている人があれだけいるのに,徐行運転でもいいから,なんとか走らせるようと努力するのが公共交通の使命ではないのか? 日頃,マイカーをやめて電車を利用しましょうなんてキャンペーンを打っていて,いざとなると動きませんでは全くの役立たずだ。

そして,震度5程度で天井が落ちてしまった施設や,崩れてしまったスーパー。一体,耐震設計,安全検査はどうなっているのか。震度6,7になったら一体どうなってしまうのだろう。

TV各局は,相変わらず特別編成で,今回の地震の被害を報道し続けている。しかし,こんなの全部の局でやる必要あるの? NHKだけやってれば十分なんでは? 電気が足りないとかいってるんだから,まず無駄な放送を控えればよいではないか。そして,被災地の上を蠅のように飛び回る報道ヘリコプター。そんなもの飛ばす余裕があるなら,救助に回せば? 避難所へわらわら取材に行く人手があるなら,ボランティアの手伝いでもすれば? あんな報道は,単なる野次馬根性,火事場見物でしかない。

さて,前原に続く在日献金疑惑で,喉元に切っ先を突きつけられていた菅は,しばし生きながらえた形である。世紀の役立たず内閣が,この機会に少しでも世のためになるように(まともな)リーダーシップを発揮してくれることを願ってやまない。

[一応追記]
地震の大きさは,その後M9.0に上方修正された。


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