大丈夫だ,問題ない [時事/評論]
WHOの専門組織「国際がん研究機関」が,携帯電話の電磁波で脳腫瘍にかかる(限定的な)危険性について発表したことに対して,総務省が「現時点では問題がない」とコメントしたという件。
国際組織の研究結果に対して,総務省のお手盛りの専門委員会なんかの研究結果に,オーバーライドできるだけの信頼性があるのか,甚だ疑わしい。総務省はよっぽど携帯電話各社に恩を売りたいのか,利権が絡んでいるのか,まぁそんなところだろう。そもそも,厚生労働省じゃなくて,総務省がコメント出しているのがお門違い。いずれにしても,国の機関が,国民の安全より企業の利益を優先している時点で,お話にならない。政治家だけじゃなく,官僚も腐ってるねぇ,この国は。
しかも,「現時点で」ってどういう意味? 「現時点で将来を見通した上で」問題がないのか,「現時点では症例が報告されていない」というだけのこと(今後更に影響が蓄積したらどうなるかわからない)なのか。どっちとも取れる曖昧なコメント。後で責任逃れする気満々ですな。お国のトップからして,言った言わないの不毛な議論で揉めてるお国柄だしね(「こんなことなら不信任案に賛成しておけばよかった」とか言ってる人,馬鹿丸出しですな)。
YOMIURI ONLINEの記事も,ただ単にコメントを載せてるだけ。新聞社ってのは,いつから自分の主張をなくしてしまったんだろうか。これじゃ,単なる伝言屋だ。
PHSから携帯電話に鞍替えして1年ちょっとになるが,総通話時間なんてわずかなものなので,自分に実害があるとは思ってないけどね。それより,常に周りを取り囲んでいる,PCからの電磁波の方が影響ありそうだし。でも,頻繁に長電話する傾向のある人は,気を付けた方がいいかも。国は国民を守る気なんてくれないんだから。
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