しばじゅん10周年

柴田淳10周年記念アルバム「僕たちの未来」(初回限定盤)(

2枚目のアルバム「ため息」の頃から聴き始めて，メジャー・デビュー前のインディーズ時代のミニ・アルバムからすべて購入して聴いてきた柴田淳。ただ最近は，曲の傾向がちょっと趣味に合わなくなってきて，前作「ゴーストライター」はついに購入を見送ってしまった。しかし，今回はデビュー10周年ということらしいので，ご祝儀の意味も込めて予約購入してみた。店舗で買えば，キャンペーンでポスト・カードか何か特典をくれるところもあるのだが，今さらポスト・カード貰ってもな～というのもあって，Amazon.co.jpにした。発売は今日8/3ということになっているが，届いたのは昨日。早速聴こうと思っていたのだが，例によって夜酒飲んで寝てしまったので，結局今日になってしまった。

初回限定盤ということでDVD付き。これは週末にでも観ることにする。その他，ボーナス・トラック1曲と，柴田淳作の絵本や，なんかよく分からないシールなど，微妙な特典付き。最近ブログ(Diary)もほとんどチェックしてないので，由来が全くわからない。なんかまた変な謂れがあるんだろうけど。

収録されているのは，ボーナス・トラックを含めて全12曲。そのうち，1曲がインストで，2曲が弾き語り。1回ざっと通して聴いた印象は，相変わらずいい声してるなぁ，ということ。10年もやってると，だんだん枯れてきてしまう人も多いんだけどね。まぁ，元々少しハスキーな声質も混じってるようではあるが。

曲の方は，う～ん，悪くはないんだけど，やっぱり全体的にはもうひとつ好みに合わない感じ。何かちょっと歌謡曲っぽくなってしまったみたい。昔の方が大人っぽい曲調だったのに。落ち着いた綺麗なバラードもあるんだけど，綺麗過ぎて逆に印象に残らない。歌詞も，最近の傾向としてストレートな恋愛もの，というか失恋ものが多くて，これまた今ひとつ共感できない。基本的にあんまり歌詞は重視しないのだけど，昔の歌詞にはちょっとドキッとするような印象的な言葉が散りばめられていて，それがまた魅力だったのである。まぁ，もう少し聴きこんでみたら印象も変わってくるかも知れないけど。

ひとつ，ちょっと嬉しかったのは，シングルでも出ている，2曲目の「あなたの名前」のクレジットに，「Guitar: Yutaka Takezawa」と書かれていたのを見つけたこと。これ，安全地帯の武沢豊氏ですな。曲中に聞こえる，E.ギターのアルペジオっぽい音がそうなのだろう。そういえば，確かに武沢さんっぽい音だ。安全地帯も復活したみたいだけど，こういう仕事もしてるのね。思わず懐かしくなって，安全地帯Ⅴの2枚目の6曲目，武沢氏の作曲・演奏による「夕暮れ」を聴き直してしまった。まるで天気予報のバックにでも流れてきそうな，アコギの綺麗な，和む名曲なのである。

ところで，この柴田淳さん，公式HPのディスコグラフィーを見ると，ここ3年ほどは，シングルも1年1枚ペースだったのね。シングルがアルバムと同じペースって...。相変わらず，いろいろ悩んでいるんだろうか。