スイフヨウ [カメラ]
朝の酔芙蓉の花。真っ白。 |
午後4時過ぎの花。雨が降ったのでしょぼついているが,ピンクに変わっている。 |
先週のある朝,マンションの植え込みに,白い大きめの花が咲いていることに気付いた。こんなところに花なんて咲いてただろうか。まぁ,少し前なら,全く気付かないままシーズンが終わってしまっていても不思議はない。最近は,自然と花に目が行くようになって来ている。それでも,この花に気付くまでに,暫くかかったようではあるが。
で,これ,ちょうど最近調べた花によく似ている。とある植物園の公式Twitterで,開花情報に載っていたのだ。名前は「スイフヨウ」。「フヨウ(芙蓉)」って,蓮のことをいうのだとばかり思っていたので,ちょっと驚いたのである。実際ややこしいので,蓮じゃない方のフヨウのことを,「モクフヨウ(木芙蓉)」とも呼ぶそうだ。
「木芙蓉」があるとなると,「スイフヨウ」は「水芙蓉」? かと思ったのだが,さに非ず。「水芙蓉」は,「木芙蓉」に対する蓮の呼び方だそうだが,こちらの「スイフヨウ」の「スイ」は,「水」ではなくて「酔」。つまり「酔う芙蓉」? 朝は白い花なのだが,夕方になるにつれてピンクに色が変わっていくため,その様を,酔って顔が赤くなることに擬えたのである。
なかなか面白いので,一度観てみたいと思っていたのだが,もしかしてこんなに身近なところにあったのか。とは言え,平日にはピンクに変わったところを確認することが出来ない。1日花なので,夜になると萎んでしまうのだ。そこで,週末になるのを待っていたという訳。
で昨日,ようやく確認に成功。午後4時くらいだったので,もう少し色づくのかも知れないが,確かにピンクに変わっている。やはり「酔芙蓉」で正しかったようだ。
しかし,一体どういう原理で,色が変わっていくのだろう。太陽の紫外線の影響なのだろうか。進化の過程で,どうしてこういう形質を獲得するに至ったのか,調べてみたら面白そうである。
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