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うさぎドロップ [マンガ/ゲーム]

うさぎドロップ (1) (FC (380))
「うさぎドロップ」は全9巻。

芦田愛菜ちゃんが,「うさぎドロップ」とかいう映画に出演してるらしく,しばらく前から,あちこちの局でCMやらプロモーションやらをやっている。原作はコミックということなので,ちょっと試しに読んでみたらハマってしまった。

ストーリーは,30歳の独身男が,祖父の葬式で出会った祖父の隠し子を,とある経緯で引き取ることになってしまい,そこから2人の生活が始まる...というもの。設定はちょっと「マイガール」に似てるかな。TVドラマの「マルモのおきて」にも微妙に被るような。最近こういうの流行ってるんだろうか。ただ,全体を通して,子育てや両親が揃っていないことにまつわる悲壮感みたいなものはなくて,子供の成長過程と親(?)の歓びや戸惑いを,ごく日常的に描いているところに好感が持てる。また,子供時代の話は4巻までで,5~9巻は高校生になってからの話,という構成も面白い。そして最後は意外な結末に。物語の最初の頃からちゃんと伏線を張ってあったりして,なかなかよく考えて書かれている。楽しんで読める作品である。

しかしまぁ,これを実写化した訳か。最近コミックの実写化が多いけど,どうもねぇ。小説ならともかく,コミックではすでに視覚化がされている訳で,実写化はそれを単になぞることにしかならないように思える。そこに,作品としてのオリジナリティが,どの程度存在しうるのものか。忠実になぞったとしても,それは所詮コピーにすぎないし,大きく改変すればニセモノになってしまう。どっちに転んでも,実写化したものがオリジナルの作品よりよかった試しって,ちょっと思いつかないしね。何かを作り続けていなければならないという,制作側の都合もあるのだろうけれども。

映画版の配役にも,ちょっと違和感。愛菜ちゃんは子供らしくて可愛いけど,「りん」に比べると雰囲気が幼すぎるし,松山ケンイチは,大吉のヤボったさやごつごつした感じがない。風吹ジュンさんが大吉の母ってのも,年齢的には相応だけど,ちょっと綺麗すぎない? そして極めつけは,香里奈のコウキママ。個人的にちょっと苦手なタレントってこともあるけど,あのヤンキーっぽい見た目だけでもミスキャスト。仕事と子育ての両立に懸命になってるお母さんにはとても見えませんな。もっと大人の女性っぽくて,少し固い感じの人をキャスティングして欲しかった。後藤さん役の,池脇千鶴の方がしっくり来るんではなかろうかね。

まぁこんな具合に,原作を気に入ればそれだけ登場人物にも思い入れや愛着が出てくる訳で,誰がキャスティングされようと100%満足ということはないのだろうけど。いずれWOWOWで放送されることにでもなったら,ちょろっと観てみるかな。

一方で,フジの深夜にやってるアニメの方は,声優さんも含めてそんなに悪くない感じ。「りん」の声は,松浦愛弓ちゃんという,10歳の女の子だって。やっぱり子供の声は子供がやるのが自然で一番だよね。USの吹き替えとかだと,女の子はともかく,男の子の声をおっさんがやってたりするので,凄く気持ち悪い。「天空の城ラピュタ」北米版のパズーの声なんて,もうがっかり。最近は日本のアニメの愛好家も多いみたいなのに,ああいうの変に思わないのか知らん。


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すずりー

同感です。香里奈のコウキママは違いすぎです。
大きくなってしまったけど5年前くらいのアヤカ・ウィルソンがりんのイメージです。
by すずりー (2011-09-09 09:31) 

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