IS01 1.00.12のルート化

IS01 version 1.00.12用ルート化ツール，bb12_sのインストール

IS01のルート化を試してみる。

ここで「ルート化」と言ってるのは，"root"，つまりスーパー・ユーザになれるように改造する，という意味である。AndroidはLinuxベースなので，端末エミュレータ・アプリを入れれば，コマンドラインで作業が出来るのだが，suコマンドが使えないので，rootになれない。rootになれないと，root権限を必要とする作業やファイルの編集ができないので，あれこれいじり倒すことが出来ないのである。逆に言えば，そういうことをさせないために，IS01を始めとするAndroidスマートフォンでは，rootになれないように制限を掛けているのだろう。

とはいえ，自分の持ち物なのにも関わらず，rootになれないというのは不愉快。そして，各種の便利な活用法が，これによって阻まれているのも事実。そこで，無理矢理rootになれるように改造してしまおうというのである。残念ながら自分でどうこうできるスキルはないが，すでに偉大なる先人達が成功しており，簡単にルート化できるツールまで作ってくれているので，有難く使わせてもらうことにする。

IS01のルート化ツールとして有名なのは，「MobiliHackerz」さんのところの，「au IS01 rooter」だろう。アプリになっているので，IS01でファイルをダウンロードして，インストールすればよい。あとは，実行して，画面の説明に従ってボタンを押していけばいい...のだが，最終更新日が「2010/12/02」となっていることから分かるように，すでに1年近くも前のものだ。去年の12月16日には，1.00.10へのケータイ・アップデートが始まっている。実際，いろいろ検索してみたところ，1.00.09ではOKだが，1.00.10で以降ではダメという話がみつかった。IS01はそれ以降も何度かアップデートされていて，私のは最新でこそないが，1.00.12。「au IS01 rooter」は駄目そうだ。

ISTweakというアプリを使って，ルート化の有効/無効を切り換える(一番上のボタン)

そこで他のツールを探してみると，「庵怒露慰怒」というサイトが見つかった。ここのダウンロード・ページにある「bb12_s.7z」で，1.00.12のIS01をルート化できるらしい。早速PC(IS01ではない)にダウンロードして，ファイルを展開。7zipで圧縮されているので注意。中に，install.cmdというWindowsのバッチ・ファイルが含まれていて，これを実行してIS01にインストールする。バッチ・ファイルの実行には，Android SDKに含まれるadbが必要なので，先日紹介したような手順で，事前にインストールし，adb.exeのあるディレクトリにパスを通しておく。IS01の[設定]で「USBデバッグ」をONにしてから，PCにUSBケーブルで接続し，install.cmdを実行。

インストーラを実行すると，最初にsuコマンドの種類を3つの選択肢から選ぶようになっている。それぞれの選択肢の詳細については各自調べて頂きたいが，私の場合は取り敢えず「無条件にsuが利用可能」を選んだ。そこから先は勝手にインストールが進み，最後のプロンプトで何かキーを押すと，IS01がリブートする。再起動開始後の画面に注目していると，画面左隅に小さな文字で「Push power button to skip root. 」というメッセージが表示される。ルート化をスキップしたい場合は，ここで電源ボタンを押せば良いらしい。放っておくと，「enable root...」と表示されて，その後通常の起動画面が続く。再起動後，端末エミュレータで「pu」を実行後，「su」を実行すると，プロンプトが「#」になった!! これがルート化成功の証である。

毎度端末エミュレータで「pu」を実行するのは鬱陶しいので，同じサイトで配布されている「ISTweak」をインストールすると便利。こっちはAndroidアプリなので，IS01でダウンロード/インストールすれば良い。アプリを実行すると，su有効化/無効化のボタンが表示されるので，これで切り替えが可能だ。

という訳で，あっさりルート化に成功。改めて先人達に感謝。次はWifiルータ化に挑戦する予定。

なお，お約束事項だが，この記事を真似した結果なんらかの不利益(IS01が壊れたりとか)を被っても，当方は一切関知しないので，あくまでも自己責任でどうぞ。